万座温泉から白根山湯釜&白根山地蔵岳スノーシュー



このところ、万座温泉から白根山湯釜へのスノーシューガイドのリクエストが増えています。雪の少ない今年でもご案内が可能かどうか、様子を見に行ってきました。




  


まずは国道292号線を上り、良さげなところから左の森に入ります。稜線に出る手前で、なんと全層雪崩が発生しそうな場所が!やはり右の崖には近づかない方が無難です。




  


この稜線を歩くと、まずは原生林への門番をしているような樹があります。正面からみると幹は4本、裏側から見ると… あれ、5本? 神の手か!?




  


『神の手』の後は、ゆったりとした林分の天然林となります。この場所でランチを食べたり、昼寝をしたりしたいです。大きな冠雪もありました。




    




針葉樹と高山ダケカンバ、立ち枯れの木。亜高山帯の天然林は私の故郷の様なものです。心身が浄化されていくのを感じます。やがて、展望所に出ます。







高台から眼下に谷底、その向こうには高い山のピーク。解放感ある地形ですね。こういう景色をコンケイブ地形と言います。




  


そのまましばらくは緩やかな道が続きますが、やがて急斜面となり、右は崖です。左から回り込んでもう一度尾根へ出ます。尾根では木と木の間の雪が繋がっていて通せんぼされました。







もう一度、本白根山方面です。こういう、手前に樹木があり、その向こうの景色を透かしてみるような場所も人は好みます。「隠れ家−眺望理論」と言って、人が猿からヒトに進化する過程で、こういった場所で長らく生活していたと考えられています。




  


もうすぐ国道292号線です。この急斜面が一つの難関です。ストックを上手に使って登ります。







国道292号線に出ました。当分はここを歩いて行きます。ここは夏でも雄大ですが、冬はひとしおです。折角急斜面を登ってきましたが、少し下りになるのが惜しいところです。




  


道路標識に手が届いてしまいました。この場所は少なくとも2m以上の雪が積もっています。




  


雪と風、そして太陽がなせる技風景です。この場所は夏の紅葉が美しいガレ沢です。




  


先ほど登ってきた朝日山の稜線が見えています。本白根山の見え方も変わってきました。




  


右手に弓池湿原と弓池を見たところから、白根山地蔵岳方面に向かって登り始めます。




  


左手を見ると避難所があります。昼食場所に使えるかも知れないと思い、立ち寄ってみました。ところが、湯釜火口と逆の方向に出入り口があるので、西風をもろに受ける方向になっています。また、とても残念な貼り紙が…ここでは、食欲はそそりません。あえなく退却します。




  


左手には北信五岳の山々がさらに目立ってきました。そして、湯釜を遠望できる地点です。ここは、火口から500m以上離れています。







今年の湯釜は、やはり例年と比べて雪の被さり方が少ないです。例年だともう少しガレ地が白く埋まります。




  


地蔵岳に向かっての最後の急斜面を登ります。直登すると左側に滑落した時、一巻の終わりとなるので、右に大きく回り込んでから登りましょう。山頂ケルンはすぐに見えます。







白根山地蔵岳に到着しました。北信五岳と北アルプスの山々。主に白馬三山あたりがよく見えます。







ここから湯釜はもう見えません。なだらかな丘陵状の火砕丘があるだけです。




  


さて、この山頂は風が強いので、記念写真を撮ったらすぐに退散すべきです。尾根を北東に進み、キリがいいところで左下に降ります。




  


ところが、下りてみると結構急斜面です。雪のかけらがかなり下まで落ちて行きます。人だと止まる程度ですが、凍っている時は危険かもしれません。しかし、あまり北東に行きすぎると、今度は、芳ヶ平方面に向けて大きく滑落する可能性があります。ぼうず山に向かって、雪の上ならスノーシュー、ガレ地ならアイゼンを使い分けて国道まで下りましょう。




    


国道まで下りました。朝日山に向かって歩いて行きます。ぼうず山の向こうには(左から)高妻山黒姫山妙高山が見えています。







やがて、ぼうず山の左に横手山が見えてきます。私は、ここからの風景がとても好きです。山のうねりを感じます。




  


朝日山ゲレンデに付きました。本当はここをヒップそりで滑って降りたいのですが、残念ながら斜度が足りませんでした。




  


最後は、湯の花旅館の方に下りて、群馬県最大のゴヨウマツを観賞します。




今回は万座温泉から白根山湯釜&地蔵岳に進むコースの中でも、最もアクティブなコースを紹介しました。が、もっと安易なコースで行くこともできます。また、上級者でない限りは、地蔵岳からは周回ではなく、往復コースを取るのが望ましいです。




このコース、ぜひエコツアープロにご案内させてください。
皆様のお申込みをお待ち申し上げております。


万座温泉から白根山湯釜と地蔵岳スノーシュー
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/manza_yugama01/index.html




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