エコツアーガイド養成講座(2011年度第一回) 終わる





2011年度第一回エコツアーガイド養成講座(11/25−11/27、会場:嬬恋村商工会館)が、終了いたしました。記念すべき当協会第一回目の受講生は、27名様でした。そのうち、26名が、当協会のエコツアーガイド=AAESエコツアーガイドとして登録されました。CONE学校支援リーダー、文部科学省学校支援プロジェクトの「自然体験活動全体指導者」にも同時登録されました。




また、同日程の半日(11/26)の講義をそのまま適応した、「自然体験活動補助指導者」養成研修の卒業生は6名様でした。


今回の講座で、当地域において、子どもたちの自然体験活動やエコツアー/体験イベントの実施に関ろうとする方々を大勢、当協会に登録することができました。内外の観光事業所や行政機関、教育委員会、学校などからの要望に対してお応えできる体制が生まれ出す、キックオフとなった講座でした。


各講師の講義風景を紹介します。




■ 初日





トップバッターの堀江博幸先生は
「対象となる参加者のことを知る」(2時間)
「プログラムづくりの基礎知識」(1時間)
でした。エコツアーガイド/インタープリターとしての基本的な姿勢や立場を諭されたほか、実践者としてのマーケティング理論、そして参加者にも市場ニーズと自分のシーズを分析させるという、ワークショップ内容でもプロの技術を見せてくれました。







次の齋梧伸一郎先生は、
「基礎登山講座」(2時間)
「リスクマネジメント・ワークショップ」(1時間)
でした。登山の装備の基本や器具の使い方、ファーストエイドキッドの中身を紹介、そして実際のトラブルが発生したと想定したワークショップは、受講生の皆さんの心に火をつけることになりました。







初日最後の下谷通先生は、
「自然と人、社会、文化との関わり」(2時間)
でした。嬬恋村特産品のキャベツとモンシロチョウ、スズメバチの関係の秘密―といった話から、浅間・吾妻周辺の歴史及び近代遺産、そしてこの地域の特色などを掘り下げて話してくださいました。







これは、自己紹介タイムです。これを肩に力が入っている一番最初にやると、あまり自分のことをくだけて話しにくいと考え、初日の講義が終わってからにしました。







エコツアーガイド養成講座初日の様子、ダイジェスト版です。11分21秒あります。






■ 2日目





2日目のトップバッターは、私・赤木道紘がお話しました。
「自然の理解」(3時間)
でした。前半は地球生命40億年のあゆみと、地球共生系と個性についてお話し、後半は地域の自然のことと見立て方についてお話しました。特に言いたかったことは、「案内する個々の自然物だけでなく、その地域まるまるを、まるで自分の家族のことを紹介するように参加者に伝える」ということです。そして、地域とそういう関係を持つことが、案内人として重要だということです。







次の山本茂先生は、
「学校教育における体験活動の意義」(1時間)
「教育課程と体験活動の関連性」(1時間)
でした。自然体験というものは、何も改まっていろいろと準備をしてやるべきものではなく、もっと子どもたちの素直な欲求のまま、健やかにやらせてやることが自主性、好奇心、探究心の醸成になるのだということ、そして人類はもっと自然に帰さないと、地球がダメになってしまうとお話されました。







その次の松本もとみ先生は、
「浅間北麓の大地に生きる〜特産の高原キャベツを巡るあれこれ〜」(2時間)
でした。嬬恋村の特産であるキャベツについて、植え付け前の準備から収穫までに至るいろんなことを話してくださいました。また、子供向けのキャベツクイズの紹介、そして農薬と農業についてや、農家が抱えている消費者とのすれ違いなど、生の声を聞かせてくださいました。






2日目の最後は、私・赤木道紘です。
「自然体験活動の理念」(1時間)
でした。CONEの説明と自然体験活動憲章についてや、子供農山漁村交流プロジェクトの概要についてや、文部科学省の学校支援プロジェクト「自然体験活動指導者養成研修」の概要と登録制度などをお話ししました。







エコツアーガイド養成講座2日目の様子、ダイジェスト版です。11分14秒あります。






■ 3日目





最終日の最初は、吾妻広域西部消防署嬬恋分署の消防隊員の皆様にご指導いただきました。
「安全管理(1)普通救命講習、AEDの取り扱い方法」(3時間)
です。心肺蘇生法、AEDを使った方法、出血時の止血法、喉に物が詰まった時の対処法などをご指導くださいました。







次は、荒巻茂雄先生でした。
「浅間火山学習エコツアーガイド術」(3時間)
です。浅間山をその前の黒斑山から成り立ちを説明し、また天明三年(1783年)噴火の際のことを詳しくお話くださいました。また、現地研修会では、鬼押出し溶岩流についてより詳しく、さらに「浅間山は地球の内部を見られる世界でも希少な場所」と、お話くださいました。






最終日の最後は赤木英美子先生でした。
「安全管理(2)現場の応急手当術」
です。野外で想定される怪我や骨折、毒ヘビについてなどの講義のあと、身近な道具を用いて包帯で固定する方法、三角巾の使い方、テーピングの巻き方演習を行いました。







エコツアーガイド養成講座3日目(最終日)の様子、ダイジェスト版です。8分9秒あります。








この講座をコーディネートする仕事をさせてもらえてよかった。
今は、ただ、それだけです。


受講生の皆さん、浅間・吾妻で、自然体験活動/エコツアー、エコツーリズムの分野で活動できそうな時は、ぜひ、力をお貸しください。皆さんの情熱をこの地域に投入していただけるように、私も整備を進めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。









※エコツアーガイド養成講座(2011.11.25−11.27)ダイジェスト版(30:43)


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