草津白根山を下見




明日は草津白根山コマクサ見学ツアー御一行様をガイドする。軽く下見をしてきた。






  


まずは弓池と弓池湿原へ。明治火口は1902年にできた。ガイドを覚え始めのころ、ここを「100年前にできた火口だ」と説明していたっけ。




  


ワタスゲの花がまだ見られる。今年は開花が遅かったのだろう。
ナナカマドの花の匂いは、あまり良くなかった。




  


今年は白根山弓池ではコメツガの実が豊作の模様。
本白根山への登山道は、ゲレンデをショートカットする道が立ち入り禁止となっていた。
湯田さんが自然公園財団草津支部長になったので、こういう整備がますます進んでいくのだろうな。




    


ゴゼンタチバナは葉が6枚になると花が咲く。やがて、根にエネルギーが溜まってきた個体は下の段の節のようなところに葉が出てくる。




   


ヒカリゴケを覗いてパシャリ。
 

オシラビソの樹皮が激しく剥がれている。これは皮目とは違うものだろうと思うが…


※皮目(ひもく)とは、樹木の幹や枝、根のコルク組織形成後に、気孔にかわって空気の出入り口として新たにつくられる組織。




  


次にシラビソの樹皮を観察。手元にある八坂書房の「図説 植物用語辞典」では、シラビソの皮目は縦に不規則に連なると書いてあるが、これがよく解らない。マツの様にひび割れなのか、丸い斑点が縦に繋がっているのか…




  


若い個体でも、なんとなーく解る様になってきた。しかしオオシラビソの皮目の特徴、「レンズ形の皮目が環状に配列する」というのは、先ほどの剥がれたもののことを言うのか、イマイチ解らなかった。


同じ場所で毎年ササの花が咲いているのはなんでだろう?一斉枯死のはずなのに?




  


空釜手前のヒカリゴケ観察場所のほうが、見やすそうだ。
かつての噴火口、空釜に到着。3,000年前の噴火はここからだったのだろうか。




  


相変わらず本白根山のコマクサは紅が濃い。
この調子だと、まだまだ咲き始めっぽい。7月いっぱいは花を観賞できそうだ。




  


環境省が樹齢100歳の樹木の年輪について解説している。年輪で過去の方位が解る…というのは書かない方がよかった。平地で周りに樹木が一切ないところならいざ知らず、このような斜面の森林内では当たる確率の方が少ない。しかも針葉樹は年輪の芯は斜面下に移動してしまう。まずかったなあ。