クロマメノキ酒で草木染め




ナチュラリストを名乗る10年以上前に浸けたクロマメノキ酒。もうほとんど飲んでしまったが、最後のとっておき数杯分が残っていた。しかしもういい。容器を別の用途で使いたいので、思いきって染液に使えるかやってみた。






  


10年以上寝かせたクロマメノキ酒。飲んだらさぞ美味かろうに。
思い切りよく鍋にあけて、




  


水を入れ、酢をドボドボ入れる。酸性にして、赤みを出すのが狙い。




  


しばらく煮る。30分位煮たが、さすがに果実酒の実は、色素がアルコール流亡した後なのか、ほとんど色が出ない。ミキサーで皮のアントシアニンが滲むようにした方が良かったのだろうか。




  


色が出るように皮を押し潰したり混ぜたり。洗濯ネットを利用して濾す。




  


しっかりと絞って、この位の色が出ました。




  


靴下、Tシャツ、ハンカチの3点を投入。20分ほど煮ます。




  


焼みょうばんをお湯に溶かし、これをアルミ媒染液とする。




  


熱いので絞りにくい。大事な染液を絞り取ってから、みょうばん媒染液の中へ。




  


大物のTシャツも投入。生地が媒染液から出ないように上から網を乗せる。




  


20分経ったら、出して絞って、もう一度染液の中へ。




  


染液が足りなかったかも。色が出なくてかなり煮詰めたからなあ。いったん沸騰させて、冷めるまで待ったら水洗い。




  


できた!クロマメノキ酒染めの靴下とTシャツ!


もちろん、酒じゃなくて生のクロマメノキなら当然良い色になるでしょうが、まあそれはこの時代、もう手に入らないでしょうね。でも、普通のブルーベリーとか、もしくはヤマブドウには充分に応用できます。ヤマブドウのジャムは皮を使いませんから、きっと使えると思う。果実部分をジャムで使った後だとしても、今回の素材よりは色が出ると思います。




  


さて、今回の本当の目的は、実はこちらなのです。クロマメノキ酒に使っていた梅酒の瓶に、鉄くずを投入します。鉄筋でも針金でも鉄ならなんでも入れてしまいます。




  


そこに酢をドボドボ入れて、


草木染め用鉄媒染液のでき上がり!( ̄ー+ ̄)


完成まで一週間ほどかかる見込み。やー楽しみだなあ。