池の平湿原下見



来週の学生団体ガイドの下見に池の平湿原へ行って来ました。
今日、花の群落で鑑賞ができたのは見晴コマクサ園のコマクサ、そして湿原池塘のヒメシャクナゲでした。




  


このエリアは学生団体の修学旅行・林間学校などで超人気のコースなこともあり、案内看板がしっかりしている。しかし書いてあることは非常におおざっぱで、学術的な見識を欠いているように思う。




  


グンナイフウロの葉は、久しぶりに見るとトリカブトの葉のように見えた。福田さんはすぐにトリカブトではないと解ったようだ。確かにもう少し切れ込みが深いはず。
カラマツソウはまだ蕾。




  


足元にあるのはコバイケイソウバイケイソウか。
近くに群落があるので、コバイケイソウのように感じるが…




  


ハクサンシャクナゲ。左側のお日様によくあたる部分の方が花芽の付きが良い。花芽分化のお手本のような映像だ。
見晴岳の手前で、ようやくヤマブキショウマを確認。トリアシショウマに比べて葉脈が多く平行にそろっている。葉の幅も「トリアシショウマ」より狭い。




  




見晴岳山頂付近にあったのはシオガマギクの株だと思う。トモエシオガマはもう少し葉が頼りないと思う。

見晴コマクサ園のコマクサは、もうかなり開花していた。今年は寒いのでもっと遅いと思った。




  


見晴コマクサ園横の登山道ではミズナラの若い木があった。鳥が種子を運んで来たのだろうが、カケス、ホシガラスのどちらだろうか。もしくは思いもよらぬ生き物の仕業だろか。

そして、少しずつ天気が回復してきた。やはり高い山は高山植物よりも景色が命。ああ、癒される〜




  


花の咲かないうちのツリガネニンジンクガイソウは葉の中肋(ちゅうろく:主脈)で見分けるのが一般的。こちらはツリガネニンジン
湿原の方も雲が引いてきたようだ。




  


登山道にあるクサボケは、種が登山者の靴についてきたのだろう。
球果がたくさん付いているカラマツを見つけたが、まわりのカラマツはそうでもない。今年は豊作ではなく、並作なのではないか。




  


おとぎの森のハクサンシャクナゲに、また花弁のような色を出しているハクサンシャクナゲを発見。7月7日にはどんな色になっているのだろう?

んーコバイケイソウバイケイソウ?もう解らない! 早く花芽を出してくれ!




  


忠治の隠岩広場に降りる階段横には、鎌原観音堂にある「計りばばあ」のような石がある。子供を背負っている女の人のような、忍者のような、銀河鉄道999の車掌のような…
湿原に降りて行く途中、左側にある岩には、水が流れた跡がある。私の気になる岩だ。




  


池塘(ちとう)の周りにはヒメシャクナゲが群落をつくっていた。
湿原のある休憩所には、「忠治の隠岩広場」という名前がついていた。50名位は充分に座れる。




  


放開口付近は景色が良い。風が入ってくる場所なのだろうか。ガレ地だった。




  


グリーン広場にも50名は座れそうだ。
天候も良くなり、木道を歩くハイカーの足取りも軽やかだ。





せっかくなので池の平湿原入口の横、あずまや付近の休憩所も確認。ここも、50名くらいは行けるかな。


池の平湿原の花は、今から2週間後位から急激に咲き乱れる予感がします。7月7日のガイドがとても楽しみです。