ハルザキヤマガラシ染めで失敗




6月11日に浅間・吾妻エコツーリズム協会の数名でハルザキヤマガラシ染めのワークショップを実施した。その一部始終を紹介。






  


前日(6月10日)の下準備から。大豆は水に一晩浸しておく。豆乳、牛乳をボウルに入れて、




  


染めたいシャツ、靴下等を浸けこむ。たっぷり浸けこんだら、軽く絞って洗濯機で30秒間脱水。服は干しておく。




  


当日の朝はハルザキヤマガラシ取り。村内、標高の高いところではまだ花が咲いている。農協のスタンドで、LPガスボンベとコンロのセットを借りる。ガスボンベは内容量20kgだと大きすぎるので内容量8kgのものを。それでも20kgぐらの重さ。




  


本来ならば、剪定ばさみで細かく刻む必要があるが、手っ取り早く高枝ばさみで花のある上部をざっくざく。
一応、鍋の中に入れてからも少しはハサミを入れておく。




  


水を張って沸騰させる。本来なら葉が浸されれば良いのだが、材料のハルザキヤマガラシがたくさんあるので山盛りに。
蓋の代わりに鉄板を乗せておいた。




  


福田家の外水道。リスの蛇口が可愛い。




  


  


中澤さんが準備してきた絞り各種。かなりやり込んである。なるほど、これは爪が痛くなるわ。




  


下地作り開始。一晩水に浸した大豆をミキサーにかける。


  


     


これを絞り、豆汁(ごじる)を取る。新しい水で何度か絞っても良いそうだが、豆汁の濃度が濃い方がよく染まるそうだ。
ここで大豆からがたくさんできることに気づく。福田さんの奥様がこれで何か料理をするアイデアが湧いたようだ。




  


とれた豆汁に服を浸す。




  


数種類の方法を試すので、妻が目印を入れておいた。
さらに手作りの梅酒の梅入り梅ジャムカップケーキを披露。皆よろこんでくれた。




  


さらに、隣でベーコン作りを始める妻。赤木家には時間が無いのだ。温度は低め。50℃未満の低温燻。




  


煮出してから1時間以上が経過するが、なかなか色が出ない。山崎さんは叩いてみてはどうかと、草を叩いてみるがそう変化なし。




  


ここで、藤岡の岩崎さんが重曹を入れていたのを思い出した。試しにかけてみると、あら、ビックリ!見る見るうちにまっ黄色に変化。ただし泡が爆発的に出るので、子供にさせる時などは、岩崎さんのように沸騰する前に入れるべき。




  


火を止め、ざるでさっと濾したいのだが、材料の草が長いまま、しこたま入っているので、材料をある程度取り除いてからざるにあけた。いい色が出ている。期待できそうだ。




  


でき上がった採りたて染液。これに20分ほど泳がしておく。
次に、色を定着させるための媒染剤を準備。手軽に手に入る焼みょうばん水溶液を作り、アルミイオンで定着させる予定。これに、先ほど染めた布を軽く絞ってから入れると…




  




ナヌ!?色が消えていく!!┌|゚□゚;|┐ガーン!!




これはどうみても色素が布から焼みょうばん水溶液に流亡した状態。マニュアル通りやっている(はず)なのに、どうしてこんなことに…




  


いつまでも愕然としていられないので、昼食を。福田さんの奥様が大豆からで焼いたクッキー。なかなか美味しい。しかし、これを、野外でそのまま参加者が調理できるようにする必要がある。
英美子のスモークも、うまくいった様子。ガーゼに包むことで、上の網から落下しないようにしている。




  


福田家のベランダでのランチは気分がいい。嬬恋で草木染めプログラムをする時は、ここに決定かな。




  


昼食後の実験?藤田さんのはがきは一見なんの変哲もないが、染液に浸すと…




  


なんと文字が浮き出てくる! この絵はがきには、豆乳で絵が書いてあるのだ。

なんとか他に、すぐに媒染剤になるものはないだろうか?灰を水に溶かし、うわ澄水も、ダメ(本当は、4〜5日置く)。




  


食酢も試してみたが、ダメ! 残念、タイムリミット。

水洗いしたら、ほとんど真っ白になっちゃいました…