MTBでエコツーリング 〜嬬恋パワースポットめぐりコース〜 下見(その1)
今日は群馬DC嬬恋企画、『浅間山・嬬恋エコツーリング〜自転車でエコ・ツーリズム〜』のうち、嬬恋パワースポットめぐりコースの下見をした。
万座鹿沢口駅から国道144号線を上田市方面に走ると長い上り坂なので、大笹神社あたりで一息入れると良い。小規模ながらも手入れされた神社だ。
1783年の浅間山大噴火の際に流れ出た溶岩の熱で火口から約6キロ地点で沸いた温泉を、火口から10キロ以上離れたここ大笹まで引湯し、温泉浴場『大笹の湯』が開湯された。その温泉はここ永楽館にも引かれたとか引かれていないとか?かつての宿場町の屋号の看板が残っているのはいい。
江戸時代に上野国にあった6つの重要な関所の一つがここ、大笹関所。残念ながら今は面影が残るのみ。
そしてここからが本番。大笹付近の吾妻川は追分火砕流(1108年)の厚い層の絶壁となっている。なんと、これを越える?…ようなところに行くのだ。
追分火砕流は溶結していない。つまり崩れやすい。気をつけて!
どう? 探検してみたくなるでしょ。
あの山を越えた向こうに、一つ目の嬬恋村パワースポット、弁天様がいらっしゃる。
結構な藪こぎをしないとここには行けない。ようやくの思いでたどり着くからこそありがたい。
ここは吾妻川の真ん中に浮かぶ島。かつては黒岩長左衛門の屋敷裏から橋がかけられていたそうだ。十辺舎一九や須坂の殿様もお参りした記録が残っている。何を隠そう私も、2010年12月にこの弁天様にお願いし救われました。今もその願いは叶えられています。嬬恋随一のパワースポットです。
動物の糞はタヌキかイノシシか?しかも誰かが踏んだ跡が…って私しかいないか。ガーン。
ここから、干俣地区を目指す。まずは干俣の清水で休憩と水補給。
ここ干俣神社は、将軍源頼朝が浅間野で巻狩りを行った際に、陣で将軍か蹴鞠をして遊んだので、陣の跡に神社を建てて蹴鞠神社とした…という伝説が残っている。
愛郷---上信高原民話集 (21)将軍浅間野の巻狩
http://ecotourism.or.jp/akagi/aikyou/minwasyu/21.html
もしここに連れて来られたら、サッカーボールでリフティングをして遊んでもいい。その位の広さはありそうだ。
ところで境内の林床、杉の葉が積もったようなところから生えていたこの植物はいったい何?とてもしっかりした葉の常緑樹。初めて見た。
また近くには、湧水地があって、地面から水がジャボジャボ湧いている様子を見ることができる。人さまの土地なので立入禁止だが、ワサビが群落し、川底ではバイカモ(キンポウゲ科キンポウゲ属)が揺らいでいる。なんていいところなんだろう。
バイカモは清流でしか育たないというから、この湧水の清流さがうかがえる。また、バイカモは食べられるらしい。キンポウゲ科なのに大丈夫か?
次に来たのは円通殿。18世紀中頃に建築されたもので、禅僧様(唐様)の影響を色濃く残している。言い伝えによると、常林寺の先住、旭邦本輝和尚が閉居した施設とされる。嬬恋かるたの場所であり、三原三十四番観音札所の9番目だった。そうか、三原は今の三原ではなくて、かつての三原荘の三原か!するとこの立て札は、西吾妻全域にあるのかな?
そして、隣にあったイチイの樹がこんなに大きいだなんて思わなかった。三原のkijoanのイチイよりも大きいかもしれない。
次に来たのが門貝鳴尾の熊野神社。昨年の私が初詣をした神社だ。
この神社の参道入り口右側にはいくつかの梵字が刻まれた巨石があるが、この巨石に何か黒いものが…
え、これって幻のキノコと言われる岩茸では!?
って思ったが、全然違うみたい。残念でしたー。
熊野神社に参拝をして、先に進もうと思ったところにいくつかの花が。右上は毒草のハシリドコロ、左下は恐らく日本海側に多いというホクリクネコノメ(ユキノシタ科)。でも右下が解らない。仲間に聞いたところ、プリムラ ジュリアンハイブリッド(サクラソウ科)という園芸種ではないかとのこと。道路脇でもないのに、園芸種は困るなあ。
さて、熊野神社奥の院への探検開始。もう道肩はほとんど残っていなく、普通の運動靴くらいではちと厳しい。百メートル以上登ったところで大きなナツツバキが立ちはだかる。そうか、あれが奥の院なのか。門番ごくろうさまです。こんなに異形になるまで頑張って…。
奥の院の入口には、長方形に切り出したような、石段のような石があった。ここの石をこの場で加工したんだろうな。
中をのぞくと、天井はヒカリゴケがびっしり。そしてここにも梵字が。これは、大日如来を現すバンという字だ。そして左奥の方に…うーんよく見えない、越後まで続いているのか?
今日の嬬恋村パワースポットめぐりコースの紹介はここまで!明日は残りを紹介します。