赤木家と北海道へ 三日目
昭和新山には小学校の修学旅行で登った記憶があったのだが、今はもう登れなくなってしまっていた。
次に有珠山ロープウェイに。
「有珠山の恵みと、火の山との共生」
「火山の不思議を学び、有珠山の恵みを楽しもう」
私たちが嬬恋で浅間山のことを言うのと同じような文言が書いてある。
ロープウェイ山頂付近にはシャクナゲがあった。北広島の森にはシャクナゲは無かったものだから、シャクナゲは本州にしかないとばかり思っていたがそうではなかった。恐らく、キバナシャクナゲだろうか。
展望所では、大きな噴火口を見ることができる。1977年-1978年噴火は私も記憶にある。火山灰が降る中、日中だが傘をさして歩いた。その時の噴火でできた山が有珠新山。
反対側を見ると、もうすぐそこが内浦湾。そもそも有珠山の名の由来は、アイヌ語のウス(ウシ)us=入り江、湾に由来するそうだ。アイヌの人たちは、ウス・ヌプリ(入り江の山=有珠山)と呼んでいたそうだ。
先ほど帽子を買った店とは違うお土産物屋で、きれいなトンボ玉があった。アイヌ玉というそうだ。深いブルーがきれい。ストラップを購入した。
お昼ごはんは、レストランバイエルンで。昭和のムード漂う、ちょっと高級なお店。
有珠山は2009年8月に、洞爺湖有珠山ジオパークは、糸魚川ジオパーク、島原半島ジオパークとともに、日本で初めて「世界ジオパーク」として登録された地域。ジオパーク内のこのレストランには、そういう案内物もある。
手の込んだ料理。トマトをバラに見立てている。
右は6種類のジャガイモ料理を持った一皿。
私は大好きなソーセージ盛り合わせをいただいた。
レジ回りには、小さなジオパークのぼりも飾ってあった。
折角なので、何か火山ツアーらしいものを体験することに。すると、記憶に新しい2000年の噴火火口周辺を歩くことができる西山火口散策路というものがあった。
道路が水没しているのは、噴火により地殻変動で地盤が隆起し沢がせき止められて沼になってしまった。
電柱が不自然な折れ方をしている。どんな現象が起こったのだろう?
地盤隆起により断層となった道路跡を歩いていく。解説板がしっかりしているので、インタープリターが同伴してなくてもエコツアーができる。
2000年噴火の火口列は、こんな状態。もうかなり草本が入りこんでいて、夏の間は見学しずらいような気がする。
場所によっては、地面がまだ温かいところがある。こういうのは、インタープリターがいると体験しやすい。
有珠山を体験して、函館に向かう。途中で見えた美しい山は駒ケ岳。
今日のホテルはラビスタ函館ベイ。フロント、ロビーも高級感がある。
客室からも、函館市の夜景が見られるが、せっかくなので函館山からの世界三大夜景を見に行った。ずいぶん前に来たことがあるはずなのだが、思い出せない。天気が良くてよかった。