野地平湿原、石樋、源流の森下見

6月24日の北本市立東小学校御一行様の対応の下見にきている。当日、レンゲツツジが咲いているだろうが、ざっと見渡して他に案内できそうな植物が見当たらない。足下のトリアシショウマに目を向けると、新芽にたくさんの蟻が集っていた。

植物が蟻を呼んでいるのか、アブラムシが呼んでいるのか。蟻からしてみれば、美味しい蜜を提供してくれるほうが大事で味方である。ルーペで見てみようとすると蟻が手から登ってきてうまく観察できない。撮った写真を帰ってから引き延ばしてみて、ようやくシュートの小さな隙間に緑色の小さなアブラムシを確認できた。上のほう、わかるかな?

蟻が付いていたトリアシショウマは、他にはほとんど無かったので、アブラムシが付いているものだけに集っていたのだろう。

こちらのヨモギにも黒っぽいアブラムシと蟻がびっしり。興味深い題材ではあるが、子供たちに届くかどうかだ。


  


どうやら、昨日は激しい雨が降ったらしい。野地平に行く途中の登山道、そして野地平でも、激しい出水が見られる。小学校の先生が雨だと歩けないのでは?と心配していたが、なるほど、運動靴で来られたらまずいかもな。

石樋は特に今日は紹介しない。源流の森の様子を見に行くと、登山道の草刈りがここ数年行われていないようだった。笹の繁茂は一応、許容範囲ということでこのままいくことにしよう。

そして大きなダケカンバと湧き出る水。ここで、森のお話を聞かせよう。心に響くお話を。


  


帰り道でとても変わった形のミズナラに気がついた。おそらく、以前はもっと大きな木だったが、何かの影響で一部の形成層部分だけとなってしまい、そのまま生き残っているのだろう。

このミズナラ、この形を見せて、生命とは何か?に迫るインタープリテーションはできなくはない。やってみるとするか。