桜満開の藤岡市(白石稲荷山古墳)

予定はなかったのだが、通り道沿いだったので気になってこちらも寄ってみた。

国指定史跡 白石稲荷山古墳(藤岡市ホームページより)

5世紀につくられた、白石稲荷山古墳と陪塚の十二天塚古墳・十二天塚北古墳が一括して国の史跡に指定されいます。
白石稲荷山古墳は三段築式の前方後円墳で、古墳は全長175m、後円部径92m、くびれ部幅50m、前方部幅148m、高さは後円部で13.5m、前方部で6mの大きさです。
副葬品に直刀、銅鏡、首飾りに使われた勾玉などの他、石製模造品が多数出土してます。また、豪族の館を思わせる家形埴輪が出土しています。これらの出土品は東京国立博物館に収蔵・展示されています。
十二天塚古墳は長軸36.8m、短軸26.8m、高さ2.6mの長方形墳で葺石や埴輪列が巡っています。十二天塚北古墳は、長軸23m、短軸22m、高さ2.2mの方墳で、竪穴式の礫槨が確認されています。


群馬県南部は弥生人の一大勢力があったらしく、古墳がとても多い。きっと藤岡市もその範疇に入るのだろうな。丘の上にぽつんと立った数本の桜。いい場所に根付いたよなあ。街を一望できる。この風景の変遷をすっと見てきたのだろう。

荒地となり土壌が流出してしまったこの古墳も、桜がつくる程よい日陰だけは快適な空間となっているらしく、紫色のオオアラセイトウアブラナ科)がその日陰を埋め尽くして、桜の花に負けんとばかりに咲いていた。いいコントラストだ。生命の競演。この古墳、もっと樹木を植えてやったらどうだろうか。