エコツアープロデューサー養成講座 最終日



最終日。第十三講はネットワーク作り。講師は山田桂一郎さん(観光カリスマ)。

この講では、パワーポイント半分、そしてテレビで報道された北海道弟子屈町の「てしかがえこまち推進協議会」による地域再生の話と、三重県伊勢志摩・鳥羽でエコツーリズムに取り組む海島遊民くらぶスタッフ兼女将の取り組みを紹介した。

山田さんの話は本当に仰るとおりで、日本の観光地がお客が来ないとすぐに景気や天候不順、選挙のせいなどに原因や責任を転嫁してしまっていることが多いが、本当の問題は自らの努力不足や地域全体での取り組みが機能していないことにある。私もそんな会社に嫌気が差して辞めてしまった人間である。また、安い商品を誰もが提供してしまったら、そもそも頂点が低いので、いくら多くの事業者が参加しても収入である三角形の面積はあまり増えず、むしろ熾烈な価格競争に陥り、誰も儲からずに消えていくこととなる。マーケットの三角形頂点を高く設定し、面積を広くすることでその下にさまざまな価格帯の商品が生まれ、頂点からのシャワー効果によって地域全体のすそ野が広がり、地域内の収益性と利潤が大きくなるのだ。

それともう一つ、この人の考えに最も共感することは、“何事も言うだけで行動しないのが最悪のパターンであり、ゴールに向かって絶えず行動を続けることが「地域づくりの秘訣」と考える。NATO廃絶!“No Action Talk Only” 「言うだけで行動しない」を廃絶!”


最後の第十四講はトークセッション。これだけの講師陣が並ぶと、受講者としては逆に萎縮してしまい、始めはなかなか質問は出ない状況だった。そのうち和んでくると、発言が出てきたが、中には「地域の現状はもっと悲惨で、老若男女誰も地域のことを考えてくれていない」という、悲惨な声も出てきた!先頭でたってやっているとそういう気持ちになることも解らないではないのだが、案外、みんなどうにかしたいと思っているもの。発言された方、応援してます、がんばって!

最後に記念撮影をして、講習会はおしまい。全国の同志達よ、お互いにもう一回り大きくなって、いずれ再会しましょう!