インタープリター・インストラクター養成講座2009 2日目



講座7.自然体験活動の理念と実践 講師:小崎昭一

このインタープリター養成講座は、CONEトレーナーの監修がなければ実施できないことになっている。夏のリーダー養成講座に引き続き、小崎トレーナーにインストラクター養成講座も監修していただいた。

小崎トレーナーが用意してくださった講義資料は、驚くほどわかりやすく、要点を的確に示していた。これほどの講義資料を作れる人は、CONEトレーナーの中にも何人いるのだろうか?と思ってしまった。

自然体験活動と青少年教育に対して、これほど深い情熱と崇高なビジョンを持っている人に私は会った事がない。今回、小学校長期自然体験活動指導者養成研修も兼ねているこの講座のトレーナーに、こんなに相応しい人を私は知らない。しかし、そのハードル設定の高さに、私とは何度かぶつかり合ってしまった。最終的に、私達地方並みのハードルというか、当会の実態に合わせていただいたのが実際のところである。本当にありがたく、申し訳ない気持ちでいっぱいである。


講座8.吾妻地域の木の家 講師:SY

講義を始めるにあたってSYさんは、「前回は木の家のことをあまり知らない自然案内人に対してだったので、誰にでもわかるようにお話しましたが、今回は、インストラクターに対しての講義なので、大学の建築科や専門学校生に対して授業を行うようなつもりで講義をします。専門用語も覚えてください」と仰った。

今回のキーワードは6つ。「せがい造り」「街道沿町屋型と養蚕農家型」「茅葺と石置き屋根」「信州型と新潟型」「近くの山の木」「土蔵造り」。平側、妻側などの建築用語を聞くのも結構面白い。建築のことをよく理解したら、文化がどのルートから来たのかがわかる。どの位古いものかわかる。何をしていたのか、何に使っていたのかがわかる。つまりはその地域の暮らしがわかるということなのである。

この「木の家」の講座は面白い。この不景気で古い家の新築建替えが進まないうちに、どんどんやっておかなくてはならない。


  


講座9.インタープリテーション受託事業及び主催事業の基礎講座 講師:OY

当会の受託事業・主催事業を一手に引き受け、取り仕切ってもらっているOさんに、実際にどのような流れで事業は実施されているのか?を、昨年に引き続きこと細やかに講義していただいた。当会の事業の手順(受託事業の請書、事業明細、実施目的、人数・参加者レベル・ガイド人数、時間・コース、ガイド料金、各種問い合わせの対応、安全下見、天気予報チェック…)などを学習した後、実際の地形図を使って行程表を作成した。この時も行程表を作るコツとヒントのレクチャーがあった。

この講座を受けることで、受講者はこの会で自分は何をすることになるのかをはっきりと理解できるようになる。とても具体的な講座であり、できればもっと早い段階でやっておきたい講座でもある。


講座10.野外活動における救護技術、応急手当法 講師:小林勝三

長らく自衛隊で安全・救護に従事してきた小林さんの講座である。まずは野外活動における救急法、次に冬季に見られる疾患について学習。一通り座学をやってから、いよいよ実際の包帯の使い方、巻き方、テーピングの使い方の練習を行う。ある程度時間を取ったので、ペアになって全員が一通り訓練をすることができた。こういうものはたまにやっておかないと忘れてしまう。聞いただけでは役に立たない。

2日目もたっぷり、8時間の講座が終わった。受講者も疲れも溜まっているはずだが、最期が応急手当の訓練だったこともあり、とても寝てられない状態だったろうと思う。明日の認定試験に向けて準備するように話したが、帰ってからその元気があるだろうか?


  




※2011年度は、エコツアーガイド養成講座のみ実施いたします。
インタープリター養成講座は実施しません)


エコツアーガイド養成講座
http://ecotourism.or.jp/guidecourse.html