植物はなぜ5000年も生きるのか ― 寿命からみた動物と植物のちがい (ブルーバックス)
【植物はなぜ5000年も生きるのか―寿命からみた動物と植物のちがい (ブルーバックス)】
インタープリターションの現場では、生命とは何か、どこから生まれどこへ行こうとしているのか…という話に迫ることがある。そして私たちはどう生きるべきなのかと。
偶然見つけた本書であったが、そういう「生き方」を取り扱うインタープリターには、とても良い本だと思った。寿命とは何か、果たして長生きは生物の理想なのか?という問いかけから始まり、動物の体と植物の体を考えてみたり、有性生殖が生まれた理由を考えてみたり、生物進化の道すがらから考えてみたり…と、私のアプローチととても似ている。私が本を書くようになったら、こういう本を書くことになるのだろうと思う。
最後が問いかけのまま、まとまらずに終わってしまっていることが気になるが、楽しんで読み進めることができた。巨木に会わせたり触れさせるようなインタープリテーションや森林セラピーガイドを行う方はとても参考になると思う。ぜひご一読を。