インタープリター・リーダー養成講座2009 3日目



今年は、養成講座の監修を小崎昭一トレーナーに依頼している。昨日の日記に書いた通り、委託事業のお金をもらえる予定はなかったので、小崎さんに無理を言って安く引き受けていただいたことと、やはり群馬県民の講師で揃えたかったのだ。


講座7.対象となる参加者を知る、ネイチャーゲーム(2時間)
講座8.自然体験活動の理念(1時間)
講師:小崎昭一

小崎さんには、実は私は6年ほど前にネイチャーゲーム・リーダー養成講座で講習を受けている。今回の会場はいい野外フィールドが無いのだが、実力のある人なので何も心配していない。まかせっきりだが、それで良いのだ。まず野外では五感を研ぎ澄ますアクティビティをした。その後チーム全員が納得しないと○をつけてはいけないフィールドビンゴ、そして「自然の紋」というネイチャーゲームを行った。この「自然の紋」というゲームは初めて体験したが非常に良い。子ども達も夢中になると思う。私も、いつか使おう。NTカッターを使うと自分でもカードをつくれるらしい。小崎さんの「インタープリテーションとは言葉だけではない。言葉以外のもので伝えることはできないのだろうか。」という言葉が印象的だった。

ネイチャーゲーム体験の後は室内でバンダナの使い方から入り、講義となったが、小崎さんにお願いして本当に良かったと思う。前橋市教育委員会という立場で、自然体験とは何であるかをずっと見つめ続けてきた方ならではの、思いをぶつけてくれた。「スペシャルな誰かに会う、あの時の仲間がいない。そうじゃないとあの感動は得ることはできないのだろうか?」という言葉も心に残る。そう、帰ってから環境が変わったとしても、自分から自然の楽しさを見つけることができる、隣人を誘うことができる、周囲に伝播していくことができる…そんな人材をつくるのが指導者の役割である。


講座9. 自然体験活動の基礎技術(1時間)
講座10.自然体験活動の指導法(2時間)
講座11.プログラムの作り方(1時間)
講師:笛木京子

笛木さんの講座は、残念ながら今年は見ることができなかった。正真正銘のまかせっきり状態。写真は大島さんに撮ってもらった。理由は今回の講座は履修制(単位制)となっているため、全員分の履修証明書を書く破目になってしまったのだ!しかし、これまでの経験上、笛木さんに問題要素は無いと思うので、私は私のことをやることにした。なので、実況中継的なコメントは書けないのだが、後ろからチラチラ見えていたワークショップの風景から言って、今年の受講生はすでに活動している人が多く、レベルがとても高かった。短い時間に纏め上げる力もたいしたもんだ。しかし残念だったことは、そのレベルの高さに、若く、斬新で、型破りなアイデア…は、紛れてしまい出てこなかったように思う。ワークショップの際に抑制されてしまった可能性もある。そつなく、危なげない、そしてスマートな発表会となり、優等生ぶりを発揮していた…が、勝手をいうと私としては刺激が足りなかった。まあ、勝手な話だが。


講座12 .安全対策(1) 現場の応急手当術
17:30〜18:30(1時間)
講師:小林勝三

現場の応急手当術を1時間でやるというのは、そもそも無理である。しかし普通救命講習だけだと、実践的なことは何もしないで終わってしまうので、やはり事故のシュミレーションを兼ねて応急処置法を練習する時間は必要。それで、毎年1時間だけ小林さんにお願いしている。「1時間では足りない、帰ってからもっと勉強しなくては」と思ってくれれば大成功である。今年も、受講生は真剣な表情で練習していた。■ファーストエイドの内容の紹介 ■止血法 ■骨折、捻挫、副木と処置 ■火傷と処置 ■包帯及び三角巾の使い方 ■テーピングの実技 など。


  




※2011年度は、エコツアーガイド養成講座のみ実施いたします。
インタープリター養成講座は実施しません)


エコツアーガイド養成講座
http://ecotourism.or.jp/guidecourse.html