インタープリター・リーダー養成講座2009 2日目



2日目の第一講は、私が行った。自分で講義したので写真は無し。

講座3.自然の理解 8:45〜10:15(1.5時間) 講師:木村道

正直、この養成講座はほとんど私一人で準備し、当日も司会進行調整を行っているので、講義の講師まではやりたくなかったのだが、当初、今年は受講生が集らないのではないか?という懸念もあったため、高い講師料を支払う外部講師ではなく、一応自然の仕組みや森林生態系に関する有資格者である私が(安講師料で)担当することにした。

この時間では、■地球生命40億年の歩み ■地球共生系と個性 を講義し、■生態系の基礎知識 については、樹木・環境ネットワーク協会のグリーンセイバーテキスト31ページ分を渡し、帰ってから各自自習し丸暗記してもらうことにした。二つの講義を終えた後は、木村流の自然観察・インタープリテーションの極意、樹木は何を考えているか?などをお話した。最初のPPTプレゼンテーションは、受講生は少し眠たそうに見えたが、後半の、実際の画像を使った体験談の時間では、目を見開いてくれたように思う。インタープリテーションにどんなメッセージをのせるのか。例えば軽井沢ピッキオは「生き物の神秘さ、不思議さ」を伝えている。私なら「生き方」をお伝えしたいのだ。のせることができるものは、これまであなたが人生で得てきたもの、そのものなのだ。わかってくれただろうか。


講座4.自然と人、社会、文化のかかわり 10:30〜12:30(2時間) 講師:下谷

昨年まではこの講義は松島榮治様に依頼してきたのだが、現役の嬬恋村観光商工課長である下谷通様に依頼することで、嬬恋村に積極的に関わっていただくことになった。そして、下谷様が退職した際にはぜひ当会で活躍してほしいという目論見も実はある(笑)。とても勉強家でいらっしゃり、疑問に思ったことは東京にでもどこにでも赴き、追求して調べるという熱心さを持つ。今回は、■浅間高原 ■南木山 ■浅間牧場 ■北白川宮 ■払い下げ運動 などのお話をしていただいた。


講座5 .木の家講座 13:30〜14:30(1時間) 講師:安田滋

当会理事の安田滋さんの講座。今回は、嬬恋地域の生活文化としての木の家の紹介と、なぜ木の家を推進し住むことによって環境保護になるのか、その影響は?…などをお話いただいた。安田さんが提示したキーワードは ■せがい造り ■茅葺と石置き屋根 ■信州型と新潟型 ■近くの山の木 ■木の持続可能性 ■木の心地よさ ■LCAによる木の評価(ライフサイクルアセスメント) の7つ。吾妻地区の住民でなくとも、家は生活文化に関することなのだから、嬬恋村インタープリターとしては知っておかなくてはならない。


講義6.上州三原インタープリテーション 14:45〜17:15(2.5時間) 講師:木村道紘、安田滋

これが、とても残念だった。スタートしてから20分後、突然の豪雨に見舞われる。様子を見ながら実施したが、とても継続できる状態ではない。遠くで雷がなったので、いくつかのポイントだけご案内し、1時間後室内に戻った。偶然宮崎さんが嬬恋村の古いプロポーションDVDを持っていたので、それを上映して古き嬬恋の様子を学び、その後、私のほうから少しだけ三原のお話をした。いろいろと準備をして臨んだのにとても残念。黒岩則行郷土資料館館長が作ってくださった「三原の古民家をえんでぐ」も、配布資料としてのみとなる。DVDを用意してくださった宮崎さんに感謝。


17:30〜18:15 自己紹介

一人1分間ずつでまわしてみたのだが、時間が足りない人、多い人、いろいろとあった。インタープリターは、やっぱり喋ることができないとちょっと無理。私だって喋りは得意なわけではないのだ。皆もなんとか、喋りに慣れてくれ、頼む!


  




※2011年度は、エコツアーガイド養成講座のみ実施いたします。
インタープリター養成講座は実施しません)


エコツアーガイド養成講座
http://ecotourism.or.jp/guidecourse.html