笠ヶ岳下見



今日は月末のトキワ松学園中学校ご一行様ガイドの下見に来ている。今日は数十年ぶりの日食の日なのだが、小林さんが今日しか体が空かなかったのだ。ま、仕方が無い。

どれどれ、おお、ここならヒカリゴケをたっぷりと見せてやれそうだ。

山頂付近の岩が崩落して、いつもの登山口が上がれなくなっている。下見に来てよかった。しかもオオシラビソが一本、激しく枯れている。裏側は大きく裂けていた。きっと落雷の仕業なのだろう。


  


山頂からの景色は、さすがは志賀高原付近で迷った時の目印でもあった笠ヶ岳。素晴らしい
パノラマが広がる。この絶景を見せてやれることが待ち遠しい。

さっき見つけた、落雷で枯れたオオシラビソが目立っている。そこで辺りを見回すと、どうやら今年はオオシラビソ&シラビソ球果の豊作の年のようだ。あれ、4年前にもこの一帯で豊作があったよな?7年に一度と聞いていたのだが、今回はちと周期が早いようだ。


  


笠ヶ岳を降りてから、少し道を間違えた。ここでのホシガラスは、空をしきりに確認しているように見える。実はこの時、日食中だったのだが、小林さんの「日食なんて一瞬しか見れないよ」っていう言葉にだまされてしまって、太陽を気にすることを止めてしまっていたのだ。超ショックー。

そして、迷いの森へ。急勾配になっているところで、北西斜面で笹が繁茂しにくいと、土が露出したままになるのだろうか?とにかく、この斜面は足だけではなく手も使うことが必要。決まった運動しかできない現代の子ども達に、こういう生きるために必要な力をつけさせてやりたい。


  


小さいながらも立派にブナ林。尾根のようなところだからあまり樹は大きくなれないんだろうか?

牧場につくとある、幹周り4m程の大木。この大木で、樹の生命を伝えるアクティビティをやりたいのだが、それまで子ども達の心身がもってくれるかどうか…

この牧場にはグンバイヅルが結構ある。浅間山付近にだけあると聞いたはずなのに、毛無峠にもあったし、万座にもあったし、笠ヶ岳にも普通にあるなあ。北側はどこまで分布しているんだろう。


  


山田牧場の眺めは、広々としていて気分がいい。この草原を降りていくのも楽しみの一つだ。しかしこのところ運動不足のため、長い下りが膝にくる。

コースの最後に、いい味のある一本のシナノキがあるのだが、最後はフラフラ状態またはバラバラになってしまっているので、話を聞いてくれないだろうなあ。この場所で「樹の寿命と人の寿命」なんて話をしてみたいものだ。

見晴茶屋に到着。いつもの竹の子汁定食を。いやあ満足満足。こんな素晴らしい周遊コース、なんで皆やらないんだろう?