表万座スノーシュー素材調査



表万座スノーシューダウンヒルコース、このコースは今後、私たち嬬恋村インタープリター会のガイドがお客様を連れてくる際はリフトに乗せていただける話が進んでいる。今日は前回行っていないコースを探索調査してみようと、会員を誘ってみた。私を含め7人で探索することになった。

今日は本当は、第3ペアリフトから本白根山の旧火口に行ってみたかったのだが、リフトが動かず断念!残念だが仕方がない。第1高速リフトの下を歩いて、樹木を中心とした調査をすることにした。

歩いてみると予想通り、なかなか中径木〜大径木のダケカンバがある。直径70cm級のダケカンバが、表万座の岩場の斜面で風雪に耐え、奇妙な樹形となり頑張っている。味のある木がずいぶんあった。

このエリアにはオコジョやヤマネが生息していることがわかっている。リフト下には巣を作る可能性はまれであろうが、ダケカンバの樹洞がいくつもあったので、思わずいないかどうか覗いてしまった。予め何か隠しておいても面白いかもしれない(ぬいぐるみとか)。


  


ダケカンバの木が多いので、私の好きなキノコが出ている。上のリフトから降りてきてから、この辺でお湯を沸かし、キノコのお茶をいただくのはどうかというアイデアが出た。ではお湯の水は雪を溶かすというのは?氷室という案もあるか?

リフトとリフトの間の林を歩くので、迷うことはないだろう。そしてリフト降り場のアナウンスも聞こえているし、初心者でも怖くない、安全なコースだと思う。

そして一度ゲレンデを横切り、もう一度林に入る。ここからはミズナラの林。昔の大径木跡も幾つか見られたが今の大径木がない。おそらく伐り出されたのだろう。


  


そして、リフト上から眺めていてどうしても測定したかったダケカンバの巨木にたどりついた。第1高速リフトの10番目の支柱のあたりにある。

計測してみると、幹周約350cm。岩の上に立ち、複雑な樹形をしている。中は腐っていて、幾つかの洞は繋がっているかもしれない。

しかし良い樹だ。このコースの主、シンボルツリーに相応しい姿だ。人を連れてくる価値はある。


  


先ほどのダケカンバのシンボルツリーの付近は、急傾斜の岩場なので空洞になっている場所も見受けられる。足元が突然落ちて、危険だと感じるところもあった。安全すぎる自然体験など自然体験のうちに入らないが、この場所には慎重に接近する必要があろう。

そして、このような急傾斜の岩場だからこそ、人間の手が入らずに大径木が残り、自然に朽ち果てていく。立派な樹洞ができて、いろんな生き物が棲家として利用し、新たな生命を循環させているのだ。

表万座スノーシューダウンヒルコース、本当にいい素材があるコースだと思う。早く世に売り出したくってうずうずしてしまう。