今年2度目のスノーシューツアー



今日のスノーシューツアーでは、小学校3年生お子様の申し込みもあったのだが、前日のスノーシュー合わせの際にあまりにもやる気がないのでお断りした。たとえ安易なコースであっても、冬山に入るのだからそういう状態だと連れて行けない。

今月中に案内マニュアルを作成しなくてはならないので、そういうことでも案内の流れを記録しておこう。

天然母樹林看板前の作業用道路から入る。するとダケカンバ−シラカバ混交林があるがいずれもパイオニア植物。電柱を立てたときに木を伐ったからでは…と思ったが、当時の行政担当者曰く木は一本も伐らせていないとのこと。超解かりやすい撹乱後のパッチ構造に見えるので、昔のことを知らないと森林インストラクターなら100%私のように回答するだろう。

…しかしではこのダケカンバ−シラカバ林はいつできたのだろうか?道路ができた時か?

ここの樹木の間から明神沢、水源方面を眺めるのもなかなか良い。万座の飲み水の話をしたっていいだろう。


  


ここで仁王カラマツとご対面となるのだが、これだと仁王カラマツは三本ある事になってしまう。どうしよう、名を変えようか…。

この先の神代カラマツ群のうち、最後の一本は名前が決まっていない。私はこの樹を見るたびに、前にこの付近で聞いたトラフズクのことを思い出す。意識は繋がっているもの。この樹に何かしらの関係がある様な気がする。

風のある日はこのように根開きの準備ができる。先日の森林インストラクター会のMLでも話題になっていたが、樹が生きているから…という話は、神秘的ではあるが間違っている。止めておいたほうがいい。


  


開けた場所では、カラマツ一斉林ができた訳、ダケカンバ一斉林ができた訳の話をするのがベストだと考える。風景から歴史を読み取っていくのだ。カラマツ500年前、ダケカンバ約100年前(明治43年災害)と見た。

しなや樹に会いに行くには、横の若木の間から割り込むようではなく、左上の小高いところを上って回り込むルートを取りたい。その方が対面してより感動的だ。

このしなや樹には、もう一つのストーリーがある。針葉樹と広葉樹の夫婦の樹である。あなたはどちらが女性でどちらが男性だと思いますか?


  


しなや樹の奥にあるねじれの激しいダケカンバ。これも非常にパワーを持つ樹である。名前を検討していることを話すと、参加者の東山さんが、「ヨガの樹」ね。と仰った。…素晴らしい。それいただきました。今日からこの樹は「ヨガの樹」といいます。

「龍顔の松」は、この方向から見るのが一番それらしいかな?

今日は−10℃程だった様に思ったが、ダイヤモンドダストが見られた。見せることが本当にたくさんある森だ。


  


最後に一休みする場所は、この隠れ家のような場所。こういうところは「隠れ家−眺望理論」からも落ち着きを取り戻すと思う。ここでは本当はヨーガっぽいことをやったらいいように思うが、スキーウエアーを着てではキツイ。もうツアーも終盤で疲れているので、難しい話も禁物。ゲームもあんまりかな。そこで前回はシャボン玉をやったが、もう少しこの立地を生かしたことはできないだろうか。

東山さんは先日ひ孫が生まれたというが、とても愛嬌のあるおばあちゃん。すぐ遊んでしまう好奇心の塊。なんて可愛らしいおばあちゃんなんでしょう。

そして、弦ヶ池駐車場へ。今回も2名だったので、インタープリテーションもイベントも盛りだくさんになりすぎてしまっている。20名集まったときにどのくらい割愛することになるのか、早く体験してみたい。