植物の超能力―リーフ・バイオ・センサーの実験と応用


植物の超能力―リーフ・バイオ・センサーの実験と応用



  三上晃(著)
  価格:¥1300(税別)
  文庫:283ページ
  出版社: たま出版 増補改訂版版(1987/01)
  発売日:1987/01



故・山野忠彦師匠の故・山野忠彦師匠の【木の声がきこえる―樹医の診療日記】に出てくる植物の超能力研究者、三上晃氏の本、二冊目。内容は、前回の【木の葉のテレパシー―実用】で使っていた生体感知器をさらに改良した「リーフ・バイオ・センサー」を使った実験結果はもちろん、その後の研究で新たに解かり、発表告知しなくてはまずいようなこと…例えば健康や病気、薬草のことに関してはたくさんの人が頼りにしていることから、責任感で詳しい本を出したとしている。



前回からの新たな内容及び実験としては、取り除いた後の残留反応、脳の記憶の反応、化学肥料・農薬と健康の反応、体内時計、宇宙リズム、水の記憶力、エネルギー水、老化について…などなど。三上氏の次から次へと出るアイデア、そして飽くなき探究心は本当に感心してしまう。私も、年老いてからもこのようにいつまでも好奇心を持ち続けていたい。



植物を使った生体感知器によって宇宙のありとあらゆる真理までを見抜くことができてしまうという、脅威の「リーフ・バイオ・センサー」。但し、実物が手元に無いし、わかりやすい写真も無いので、私にはもちろん、普通の人には、この感知器が一体どういうものなのか、文章では読み取ることはできないと思う。感知器の反応を細かく報告してくれているのだが、その装置の仕組み自体がよく解からないのだから困ってしまった。…そのたびに自分で図でも書いて何度も読み返せばもちろん解かるようになると思うのだが、残念ながらその時間は無い。理解不十分なままページをペラペラと進ませていただいた。



しかし、気になることはなぜこのような驚くべき装置が後継されていないのか。それとも次の三上氏の著書にはその理由が書いてあるのだろうか。山野師匠のように、個人でいくら特許をとっても大企業にすぐに真似され、まがい物を発売され間違って利用されてしまうことを懸念して公表しなかったのだろうか?あと、山野師匠が三上氏の庭木の治療をしたことが書いてあったのを見て、うれしく思った。