インタープリターインストラクター養成講座 2日目

【2日目】

●講座3.インタープリテーション受託事業及び主催事業の基礎講座(2時間)
  講師:YO (登山家 山岳倶楽部あすなろ会会長 どんぐり山の会代表など)

当会の受託事業采配を一手に引き受けている大島理事による講義。現在最も受託件数が多く、今後もしばらくは増えていく見込みの登山ガイド事業については、問い合わせや引き合いがあった時点で直ちに、依頼先の要望に応じた行程表をつくり送付する必要がある。安全登山のためには納得がいくまで何度でも下見を。そしてエスケープルートも想定した行程表にすること…など。その後、地図の読み方を学び例題により実際に行程表を作成。1/25,000地形図で1目盛り2分として計算し、登り+10%、下りは−20%で計算。実際には花を見たり山座同定するためにはかなり余裕を作らなくてはならないなど、当会で山ガイドをするためには必須の内容であり、これからの方にとっても非常に実践的な講義だと好評であった。


●講座4.森林環境教育 企画の手法(5時間)
 講師: 太田祥一 (群馬県で森林環境教育事業を立ち上げる。その後多文化共生支援室へ、日本環境教育フォーラム会員など)

講師の太田祥一会員には嬬恋村出身の親族がいらっしゃる。「縁のある嬬恋村インタープリターを指導育成しようとしているのなら、ぜひ今まで企画分野で自分が培ってきたノウハウを提供したい、私にも協力させてほしい…」と、2007年のフォローアップ講座から当会講師を務めてくださっている。今回は企画の手法のほか、リスクマネジメントにも触れてほしいという依頼をした。最初にリスクマネジメント講義を行ったが、本当はこれだけでも5時間はほしいのだと言う。当然のことである。午前中は簡単でちょっと危なっかしいゲームからはじまり、ハインリッヒの法則、なぜなぜ5回などの評価法を学んだ後、危険予知トレーニングでWSを行った。午後からは実際に企画の手法を学んだ。「思い」を「かたち」にするにはどのような手順を踏むべきなのか?「思い」から一気に「計画」に行くと独りよがりになってしまう。まずはマーケティングやポテンシャル分析をしっかり行い、そこからコンセプトを導き出し事業計画する。ここがWSの際に、熱くなりどうしてもおざなりになってしまう。そういう状態を何度か戻しながら、各班、立派な企画をつくることができた。


  




※2011年度は、エコツアーガイド養成講座のみ実施いたします。
インタープリター養成講座は実施しません)


エコツアーガイド養成講座
http://ecotourism.or.jp/guidecourse.html