インタープリターインストラクター養成講座 初日



念願のインタープリター・インストラクター養成講座(CONEインストラクター認定事業)。4年前の志を、熱い思いを継続させて開催することができた。感無量である。

私はすでに森林インストラクターでCONEインストラクターは持っているのだが、森林レクリエーション協会ではそれ以上のスキルを用意していない。何と中途半端な。よくもまあそんないい加減なシステムを導入したもんだ。そんなことをやっているから、この地球環境が臭く汚くなっていくるのを阻止できないし、森林インストラクターの受験者数も年々減っていってしまうのだ。

記録として、講座の流れをここに記入していく。


【初日】
●開講式(15分間)
 ・会長、住田節子よりあいさつ
 ・来賓、熊川栄村長よりご祝辞
 ・事務局、木村より本講座の位置づけの説明、事務連絡等
    

※今年は、熊川栄村長が直々に激励にお越しくださり、当地を案内するインタープリターへの熱い期待、そして今後の連携強化を強く約束してくださった。誠にありがたく、心強い限りであった。


●講座1.自然体験活動の理念と実践(2時間)
 講師: 穴澤剛行 (CONEトレーナー ふるさと自然塾代表 日本環境教育フォーラム自然学校マネージャーなど)

本講座の全責任、監修をしているCONEトレーナー。リーダー養成講座とは違うトレーナーに監修・指導をしていただくことで、受講生の視界が広がるようにと期待している。大まかなレジュメは以下の通り。

 1.自然体験憲章の理解(ビデオ15分間)
 2.目的の共有化(受講者同士思いを知る)
 3.チューニング(自身の期待と場のすり合わせ)
 4.ゴールセッティング(何を持ち帰るか決める)

一番最初の講義は、受講生も運営側も講師も、非常に緊張している状態にある。自然体験憲章ビデオを見た後、簡単なゲームを用いアイスブレイク、さらにテーブルごとの小グループで自己紹介や話し合いをさせるなどして、参加者の心は打ち解けていく。簡単なようだが、実際こういうことはかなり慣れていないとできない。穴澤氏は私よりも若いのだが、長いキャリアと深い背骨を持つことが伺える。その後、導入活動のポイント、心を開くには、心を受け止めるには、子供の可能性を広げるには、参加者を見ること、聞くこと…などの講義を行った。

しかし、まだ穴澤さんは当会のリズムを掴みきっていない様で、どうもやりにくそうに見えた。プロジェクターも最後沈黙してしまったし。でも、これに懲りずしばらくは当会と縁を持ってほしいと思う。


  


●講座2.野外活動における安全対策(5時間)
 講師: 新保政春 (日本赤十字救急員指導員 アウトドアディレクター ぐんま環境教育ネットワーク理事など)

当会では、リーダー養成講座で消防署の指導による普通救命講習を受講し、インストラクター養成講座で実際の野外活動において起こりうる事故に対して有効な応急手当、救護技術などをみっちりやることにしている。日本赤十字支社群馬支部に依頼したところ、お昼をはさんだ変則的な講義時間であること、前橋付近から鹿沢インフォメーションセンターまでの距離が離れていることで、なかなか指導員が見つからなかった。ここで受けて立ってくれたのがトライアスロン系のアスリートとして第一線で活動してきた、叩き上げの人物・新保政春氏だった。

本講座受講生の中には、この安全対策の講義を最も期待していた人も多い。講義は新保氏の「なぜあなたは、心肺停止し倒れている目の前の人を助ける必要があるのですか?」という問いかけから始まった。一時的に場がシーンとし、参加者は自問自答する。たがて背筋を凛とさせ「よし、じゃあ技術を身につけて帰ってやろうじゃないか!」と、講師をさらに注目することになる。アドレナリンをうまく使った手法であるなと、後になって気づかされる。とにかく野外活動において新保氏の経験の豊富さには頭が下がる。時折、参加者が医者の領域に入っていこうとするとしっかり引き戻してもくれた。善意のボランティアの延長線上でできることのベストを尽くす。救護の心得の基本も確認することができた。


●自己紹介(30分間)
前回のリーダー養成講座で、参加者から、自己紹介時間が無いことが指摘され、もっともな意見なので今回は時間を取ることにした。企画段階ではこの時間の予定は無かったので、受講生に送付した請書には記載されていないのだが、急遽行うことによってどのような反応になるかも見たかった。

しかし今回の参加者は自己紹介実施のため終了時間がオーバーすることも快く承知してくれた(身内が多かったせいもある)。予定では15分くらいと宣言したのにみんな1分以上話をしたので、30分以上オーバーしてしまった。結論として、この講座には、自分を語りたい人が集まってくることが解かったので、今後は講座プログラム中に予め自己紹介時間を設けたいと思う。


  




※2011年度は、エコツアーガイド養成講座のみ実施いたします。
インタープリター養成講座は実施しません)


エコツアーガイド養成講座
http://ecotourism.or.jp/guidecourse.html