千ヶ滝下見



10/16富士通健康保険組合保養所健康づくり教室プログラムの下見。1ヶ月ぶりのコース、また何か違った発見があるかな?今回は軽井沢の藤本さんと一緒に歩かせていただいた。

いきなり駐車場のアカマツの下に、誰かの靴がそろえて置いてある!ゲッ、やめてほしいなあ。

チョウセンゴミシの実が真っ赤か。これを、私は栽培し量産したいのだ。地元の人はみんな使っている素晴らしい有用植物。藤本さん家では、採ってきた実を蜂蜜に入れて浸しておき、咳止めとして利用しているそうだ。


 


しかし熊棚の多い事。この森では、ツキノワグマの話をしないガイドさんはいないだろうなあ。近くを歩いていたご家族の小さな子も、樹の枝が折れまくっている異様な光景を見て、「ねえ、すごい樹が折れているよ!ねえ!」と騒いでいた。身の危険を感じたのだろうか?

ヤマグワ(クワ科クワ属)の葉は変化が多くて困る。切れ込みが深く入っていたり、このようにまるで無かったり。


  


今日は折角なので、分岐点を上から進んでみる。このコースを帰りで通ったことはあるが、行きでは初めて。何があるかな?

まず現れたのは、ハリギリの中径木。この棘は葉から進化したものらしく、押すとポロリと取れる。しかしわざわざ藪の中に入ってポロリと採って、それからどうする?どうにもならないな…。

ホオノキの前では、藤本さんからまた面白い話が聞けた。子供の頃、この枝を切って髄を取り、棒を刺して風車にして遊んだそうだ!へえ、いつかやってみよう。


  


マムシグサかな?この種類はいくつかあるが、同定するのに私にはそう価値は無い。性転換したり食虫する話は、植物の種存続更新のことを考えさせられる材料にはなる。

この谷は、今年はドングリが大豊作のようだ。ドングリとミズナラ。キング・オブ・ザ・フォレストの話をしよう。

この付近のツルは、みんな切られている。恐らく歩道を明るくするためにやったのだろうが、幼き日の私たちのように谷あいでターザン遊びをするために切った少年…はいないのだろうか。胸が高まり、思わず、飛び乗ってしまった。


  


写真はハルニレの中径木が二本絡みながら伸びている。きっとこの二本はずっと背比べをしながら上へ上へと成長し、ここまで細長い樹形になったのだろう。途中絡んでいるところが何かストーリーを作れそうかな。

んーこれはミズキだと思うが?え、なんか違う?確かにもっと葉が広くてもいいような気がするが…クマノミズキの可能性もあるのか。実が見えないので解からない。

四阿では、ピッキオの金田さんがお客様をおもてなししていた。いいところだなあ。カップルでまったりと。俺も案内されたい〜


  


北海道でも万座でも、こういうシダ植物、シノブというらしいが、見なかったなあ。私にとって南国植物のイメージだ。

サワフタギの樹で、直径20cmを超えるものがある。その葉の密集度の激しいこと。樹形からも、最初サワフタギだとは気がつかなかった。

帰り道、鬼押しハイウェー脇のアカマツ林で写真をパシャリ。アカマツ下はフィトンチッドで他の植物が生えにくい…写真を撮ったつもりだが、アカマツばかりではなく、こういう性質の樹は結構多いよねえ。

藤本さんから聞いた話、他には、軽井沢では昔、小学校生徒はゲンノショウコとオオバコを根こそぎ採って土を綺麗に取り除いて家で干し、乾燥させてから学校に持っていったそうだ。学校の何かの資金のためだったそうだが、何に使われたのか知りたい。

また、お小遣い稼ぎとなったのはハタンキョウの実を集める事だったらしい。面白い話を聞かせてくださった。