トキワ松学園中学校 森の教室 二日目



さて、今日は渋峠〜芳ヶ平〜白根レストハウス。時間があったら湯釜やビデオ上映観賞などもしたかったのだが、朝まで降り続いた雨のせいで足場が良くない。このコース自体岩場のコースなので、登山靴を持たない彼女らにとっては結構たいへんなのだ。しかも私の班は全員中1だし。

私のプログラムでは、必ず森の匂いを嗅ぐプログラムを行う。アロマテラピー的に言うと嗅覚は五感の中で最も原始的な感覚器であり、新しい脳・大脳新皮質ではなく生命維持の基本、種の存続を司る脳・大脳辺縁系で感じる感覚器なのだ。早いうちから森の匂いを嗅ぎ、嗅覚器及び大脳辺縁系を刺激してやることによって、森林(植物)と共に歩んできた数億年の記憶を呼び覚ます。写真はトウヒの匂いを嗅いでいるところ。

芳ヶ平湿原までしばらく休むところがなかったので、ヒオウギアヤメを眺めながらホッと一息ついた。


  


芳ヶ平湿原では、歩道沿いのワタスゲの種採りをちょっと手伝ってもらった。万座山草園に蒔こうと思って。しかし残念。時期が悪く、もう種はほとんど残っていなかった。

キャンプ場では米村さんが朝塩もみしたばかりのキュウリをいただいた。ああ、このやり方はうまいわ。

前の班との距離をつくるために、ネイチャーゲーム(ノーズ)をやってから出発。ここから最後の登りは、単純な景色だし疲れているので生徒たちもあまり話は聞いていない。噴火の話、火山の話なんかを少しした。