トキワ松学園中学校 森の教室 一日目



トキワ松学園中学校は特別な思い入れのある学校。初めて見えたのはもう8年も9年も前のこと。当時は旅行会社を通して予約が入っていたし、また山の案内人も私ではなかった。ひょんなことから私が案内することになったが、当初の年は、彼女たちに自然のしくみの神秘さや美しさ、かけがえのなさ、そしてどんなに私たちに恵みを与えてくださっているかの感動を十分に伝えることができなかった。敏感で傷つきやすい思春期真っ只中の彼女たちに、何をどのようにしたら自然を、森を、山を好きになってもらえるのか私も悩んだものだった。しかも年に一度しか来ない団体。研鑽で技術を高めることができないのだ。

だからこそ、丁寧に、慎重に取り組んでいる。そしてこの一年ぶりの緊張が、たまらなく好きなのだ。

今年から、大好きだった高島先生が辞めてしまった。この森の学校も高島先生が万座に誘致してくれたもの。いつもは高島先生が生徒を連れ回しながら自然に親しませ、中日に現地のネイチャーガイドとして私が登場するというパターンだった。

今年からは違う。雲上のナチュラリスト・ネイチャー木村が昼に夜に登場し、インタープリテーションしまくり状態。
実際には初日から相手できるのはありがたい。生徒たちとの交流も速やかに進むし、明日の登山も信頼関係ができる。

順調に牛池〜プリンスゲレンデに連れて行ったまでは良かったが、そこから本気雨になってしまった。うーん残念。シャボン玉遊び、ネイチャーゲーム、笹ひしゃく、篠笛の演奏は中止となる。幸先あまり宜しくないスタート。さて、どうなることやら…