植木の病害虫防除


  【植木の病害虫防除



  上住 泰(著),森田 儔(著)
  出版社:家の光協会;〔カラー版〕版(1991/01)
  単行本:223ページ
  商品の寸法:21x15.4x1.6cm
  ¥3,360(税込)



本書は樹木環境ネットワーク協会主催「樹医養成セミナー」のテキストの一つ。



“はしがき”には、「本書が、緑化事業にたずさわる人々や、趣味で植木や盆栽を楽しんでおられる方々の病害虫の診断・防除の一助となり、また、これからこうした業務にたずさわろうとする方々のよき参考書として利用されれば、われわれの望外の喜びとするところである」と書いてある。



しかし読んでみると、ESP、サリチオン、DEP、DDVPなど専門的な薬剤の名前がずらっと並び、一般人には何のことかわからない。病気が発生した場合、恐らく本書を持ってホームセンターに出向き、指差して説明することになるのだろうが、果たして地方の店の場合、理解できる店員がいるのかどうか?



思うに本の構成としては、最初にまず樹木の病気の説明、病害の特徴、虫害の特徴、農薬・薬剤散布の仕方、治療の仕方…という章を設け、病虫害の理解を促し、これから専門書に入っていく心の準備をさせたほうが良いと思うのだがいかがだろうか。



なんて生意気なこと書いてしまったが、樹医を目指す私にとっては丸覚えしないといけない一冊。先が思いやられる、トホホ。