ふやして楽しむ 野性ラン


  【ふやして楽しむ野生ラン

  東京山草会ラン・ユリ部会(編集)
  単行本:228ページ
  出版社:農山漁村文化協会(2001/03)
  商品の寸法:21x14.8x1.8cm
  ¥2,000(税込)



小林さん推奨の三冊を読み終えたところで、自分なりに不足を補いたいと思う。万座にはハクサンチドリ、ノビネチドリ、テガタチドリなどの野性ランが自生している。なんとかそれらを増やすことはできないのだろうか。そのために選んだのが本書である。



しかし、読んでみると上記三種は栽培困難種として扱われており、育て方は残念ながら載っていなかった。これらは株繁殖しないので、実生できなければ維持できず、暑さに弱い本種はとても東京では栽培できないらしい。よって、東京山草会としては栽培法は載せる意味なしとして載せなかったらしいのだ。ガーン。



しかしそれは特別なことをやろうとしている私にとって情報不足なだけであって、タイトル通りの本としては優れた本だと思う。増やしたいネジバナについての情報もあったし、ランの種子発芽のしくみや、一般的にランはダンボールを用土に入れる、またはダンボールそのものを用土にするとなぜか実生発芽率、生育率も良くなるということも知った。灰も混ぜると効果がある種があるらしいので、この二つだけでもやってみるとしよう。