グリーン・ツーリズムインストラクター育成スクール コーディネーターコース

(財)都市農山漁村交流活性化機構のグリーン・ツーリズムインストラクター育成スクール「コーディネーターコース」に行って来た。4日間で5万円、料金は高いが超人気の講座。講師陣は全国をまわりこの育成スクールを開講しているのだ。
http://www.kouryu.or.jp/school/index.html

この講座では、講義の合間に音楽が流れる。適度な音楽が流れていた方が人間はコミュニケーションを取ろうとするのだという。初めて知った。

そして吉岡さんの「おかえりなさい!」の言葉からスタート。インストラクターコースの時はいきなり叱りつけられたのでドキドキしながらの開講式だったが、満面の笑みとは…。これから何が待っていることやら。


  


早速、緒方博修(おがたひろただ)講師の講義からスタート。ここの講義ではボーっとしているのが許されない。いきなり当てられて回答を求められてしまう。講義スピードも速く、頭で現場状況をイメージして反芻する時間も超短時間でないとついて行けないのだ。

宍戸信一(ししどしんいち)講師はゲームを取り入れた講義をする。きっとお堅い講座なので、アイスブレイクの見本をかねて緊張を解してくれているのだと思う。

スタッフの間弓百合子(まゆみゆりこ)さんは元レースクイーンらしい。身重のため大事を取って途中でお帰りになった。


  


2日目。三浦謙一(みうらけんいち)講師の責任と法律、PR方法としてのインターネットの活用などの講座からスタート。ここでは回答を求められ、少ししゃべりすぎてしまった。

そして各班に分かれてのグループワークが始まる。ホワイトボードにこれからのスケジュールがびっしりと書かれてあるが、この時点ではこれからどんな大変なことが始まるのかよく解らない。


  


私たちの班は5人。全国から集まった経歴や得意分野も全く違うメンバーが突然チームになる。話がスムーズにまとまる訳がない。

周辺を散策しグループ研究に入る。ここではグループごとに体験プログラムを作るのだが、本来の目的はプログラム作成ではないことが、講座が終わってから解ることになる。この講座は「地域連携」がテーマなのだ。深夜2時までグループワークを行ったが、全くはかどらない。

しかも個人面談では、私が人の発言を抑えてしまっている事への厳しい指摘を受けてしまう。…全くその通りだ。しかしこれまで私をぶっ潰そうとするさまざまな大きな力、逆光を跳ね除けて自然ふれあい事業を推進していくためには、これまでこの方法しか無かったのだ…。これからスタイルを変えていかなくてはならない事をよくよく思い知らされた。ここで言われて良かった。救われたかもしれない。ここの講師陣からの叱咤であれば、受け入れる心を私も持っているからだ。


  


3日目。各班のグループ研究発表が行われ、投票により2つのイベントを実際にやってみることになる。これで、なんと困ったことに採用されてしまった!このオブジェは前にインストラクターコースでやっているので、他のクラフトを経験したかったのに…トホホ。

そして私たちの作ったイベントは、実際には他の班の人にやってもらう。その説明と引継ぎをここで行うのだが、この作業も深夜1時までかかった。


  


4日目。除伐作業で里山保全を知ってもらう予定だったのだが、天気が雨なので雨天用プログラムのゲームを行う。ここでは土地のことを知ってもらうための質問や、この後のオブジェに使う材料を質問にしていたことが高評価となった。

オブジェは私が名人の役となり作成指導をした。体験指導依頼書に「必ずほめること」と書いてあったので、何をほめようかな…と考えながら指導をした。おかげで、発表会では何とかそれらしくほめることができ、それがとても良かったと意見を言われた。依頼書に「必ずほめること」と書くことが大事なのだとはじめて知った。

名人の役となり、ちぇっ…と内心は思っていたのだが、ここで一番大変だったのは検証役だったようだ。この前後の会議の進行、発表を担当し、その評価も受けることとなる。


  


自班で作った企画を他班の人に実施してもらい、また自班に戻ってふりかえりをする…など訳が解らなくなってくる。ホワイトボードに何度も解りやすく名前を貼り付けて説明しなくてはならない。

熟年夫婦を散策させ恋文を書かせる企画、「いやしの散策〜大切なものへの想い〜」が印象的だった。上田さんのキャラクターが強すぎたのかもしれないが…。

とにかく大変な4日間であった。よくこんな難しい講座をコーディネートできるよな〜と思う。ん?これが仕事なんだからやって当然か…。いやいや、これを仕事にして全国を回っているのだから、なんと生きがいのある仕事だろうかと思う。今後もますます(財)都市農山漁村交流活性化機構主催のグリーン・ツーリズムインストラクター育成スクールが全国で開催されることを願っている。