グリーン・ツーリズムインストラクター育成スクール インストラクターコース 2日目

2日目。法律や保険などの講義は旅行業取扱主任者の免許を持っている三浦謙一講師と群馬県の中村文彦講師が担当した。

グリーン・ツーリズムの理念の講義をある程度行ったところで、これから行うプランニングの紹介に入る。宍戸信一講師が説明しているのは着地マップと呼ばれるもの。この後、5〜6人の小グループに別れ、ワークショップ形式で体験プログラムを企画検討作成し着地マップも作るのだ。

午後からは、早速各班に分かれて現地調査に向かった。


  


町田市大地沢の里山の様子、この地域の自然と人間との関わりの歴史など私には知る由もない。そういうバックボーンもない状態でプランニングするのは軽薄なのでとてもやりたくないのだが、この講座ではそれをやらせてしまう。

同グループの谷田さんがやりたいイメージがまとまったようなので、それを行うことにした。大地沢の自然の素材を使い、家族で思い出の森ディスプレーを作ってもらおうというもの。大地沢の思い出を持って帰ってもらい、家族で一つのものを作り絆を深めてもらおうと考えた。

しかし、この案がなかなか通らない。どこでもできるものや木工体験プログラムを作れといっているのではない、そんなものはグリーン・ツーリズムにはいらない。それでは、大地沢で行う理由に繋がらないと言われた。また、枯れないような工夫を求められた。

ここでプログラムの方向性を、大地沢の荒廃した里山を整備するために、つる植物を伐らなくてはならない、また整備のために伐った灌木等の不要な材料を使う…ということにした。そのほか、枯れないために苔を採取し苔玉にして、そこに射すような工夫を余儀なくされた。

ここで、森林インストラクターとして「物質とエネルギーの循環理論から、枯れることが生態系において、健全な生物多様性の維持と新たな生命を育むために絶対に必要なのです。地球に生命が生まれてから35億年…」と始める気には、とてもとてもならなかった。早く寝かせてほしい。結局、終わったのは午前2時30分。合意形成の難しさを痛感した。