草津森の癒しトレーナー養成講座 後期最終日



長かった6日間48時間の養成講座、『草津森の癒しトレーナー養成講座』最終日。今日も受講生で熱気に溢れた会場。

朝から消防署の指導による救急救命の講座があったが、昨年受講している私はパスすることができた。

■山口昭雄先生 カメラマン 草津の自然を愛する会事務局長 2004年環境大臣表彰
草津の自然(コマクサ復元に見る草津の自然)」…約1時間

当会副会長、山口昭雄さんは草津町文化調査員、環境省自然公園指導員も努め、長い間地元草津で活動してきた本物の自然啓蒙活動家である。特に白根山のコマクサ復元活動では、故干川文次氏、故山口雄平氏、湯田六男氏と共に初期の頃から活動してきた圧倒的なバックボーンを有する。そうか、昭和57-58年白根山噴火の湯釜の煮えたぎる写真は、山口さんのものだったのか。講座を終えて、来年の7月に会員でコマクサ観賞トレッキングを行う話になった。草津で自然案内をするにあたり、当然だと思う。


  


■畔上正雄先生 ブナトリウム開催 信州大学講師 いわすげネイチャーセンター代表 夜間瀬自然学校校長
「自然体験活動の指導法」…約2時間

畔上様はあの「やまぼうし自然学校」を開校したメンバーの一人だった。現在は別で活動しているが、この世界、つきつめれば絶対にそうなってしまうだろう。私も気をつけなくてはならない。

持っている資格は120以上だという!知識の幅広さ、手法技術、分析力などは桁外れである。また今回は植物の名前や生態を一切解説しない手法を見せてくれた。午後の日差しの中、最後に吹いて聞かせてくれた木笛の音色も良かった。本当の癒しのプログラムは、こういうものがいいのだと思う。しかし、これは仙人だから、達人だからこそできる手法。一般人からこの手法ができるようになるまでは10年はかかると思われる。…でも、私が依頼するとしたら、やはりこういう人に依頼するだろうな。


  


■森田隆浩先生 林野庁吾妻森林管理署勤務
「森の安全作業」…約2時間

室内での安全作業などについてのレクチャーのあと、ロイヤルコースにて間伐体験を行った。初めて立生木を伐った方が多く、とても楽しんでいらっしゃった。降矢先生の森林養生プログラムでも林内作業は人気だというが、なるほどなーと思った。木を伐るのは人間の本能に直結し快楽が得られるらしい。ヒトは何十万年も木を伐ってきたんだからね。

この後、24名に対して、認定証、終了証の授与式が行われた。今回は8割以上の出席で合格としたが、それでもよくこんなに大勢が最後まで残ったもんだ。感心した。そしてこの中から何人が実際のトレーナーとして活動できるのだろうか。これからの動向が楽しみだ。