ビオトープ管理士セミナー

2日間のビオトープ管理士セミナーに行ってきた。狭い会場に250人。
http://www.ecosys.or.jp/eco-japan/event/bio_semi/2006_tokyo.pdf

生態学: 生態系の構成要素、機能、生物と環境の間の相互作用等に関する事項
講師: 三島次郎(桜美林大学名誉教授)

ビオトープ論: ビオトープの理念、保護の考え方および方法等に関する事項
講師: 一ノ瀬友博(兵庫県立大学助教授)

環境関連法: 自然環境および野生生物の保護等に関する法制度(専門科目以外)
講師: 菅野庄一(弁護士法人菅野庄一法律事務所代表)

計画部門(ビオトープ計画管理士を受験する場合の専門科目): 都市計画や農村計画、地域計画、国土全体の土地利用計画等において、特に自然生態系の保護・保全、復元、創出を目的とした場合の構想、計画、設計等に関する事項と、それらに関する法制度
講師: 木呂子豊彦(岐阜大学工学部客員教授)

施工部門(ビオトープ施工管理士を受験する場合の専門科目): 河川や止水域、海岸、道路、農地、公園、里山、森林、庭等において、野生生物の生息空間を保護・保全、復元、創出する際の設計・施工全般に関する事項と、それらに関する法制度
講師: 養父志乃夫(和歌山大学システム工学部教授)

ビオトープとは本来「安定した生活環境を持った生物の生息空間」の意味である。ビオトープ保護・計画の三原則は
1.価値の高いビオトープタイプの保全
2.人間生活によって、価値が低くなったビオトープの再生
3.新たなビオトープタイプの創造

であり、上に行くほど大事なのだが、どういうわけか日本では下から入ってきてしまったからおかしくなった。近年、学校などに造られているビオトープは全く本来の意味からかけ離れてしまっているものが多い。今回の講座で、日本生態系協会の考え方は間違っていないと確信し、また、今年の2級ビオトープ計画管理士を受験することに決めた。いろいろあった今年、まずは法的なことを理解した方が自分のためになると思った。