雄弘ヨーガ 2冊 (番場裕之著)


1日5分「簡単ヨーガ」健康法

  • 著者 番場裕之
  • 出版 講談社(2004/04)
  • 単行本186p
  • サイズ18cm
  • \880





CD付き 1分間「ちょこっとヨーガ」健康法

  • 著者 番場裕之
  • 出版 講談社(2005/01)
  • 単行本153p
  • サイズ18cm
  • \980




一冊目(画像左)の方は、2003年8月1日に逝去した番場一雄氏の著作として構築され、出版予定されていたもので、後継者である番場裕之氏が師の意思を引き継ぐ形で出版した。これまで読んだものよりも新しいという理由もあり、解かり易いイラストと実践時の動きの説明が細やかに記されている。ヨーガの基本呼吸法=16秒と25秒のリズム、「天のプラーナ気」と「大地のアパーナ気」の流れを感じながら全身の動きと一致させて呼吸を行うこと、「新しい気」を取り入れるためにはまず「古い気」を充分に出し切らなくてはならない…など、具体的でとても良かった。



上記の発刊によってヨーガは単に健康法という領域を超えて、ヨーガに福祉的な効果を求められる傾向が強くなったとし、そうした社会的要請に応えるべく、より多くの人がヨーガの恩恵に浴することができるようにという目的のため著されたのが二冊目。1分間、すなわち一瞬一瞬のなかにヨーガのエキスを詰め込んで、「ちょこっとヨーガ」と名付け、日々の生活の中でわずかな時間でありながら、大きな存在感を持って人を支えるヨーガをまとめている。前著のオーダーメイド・ヨーガをさらに深めた形でユニバーサル・デザインのヨーガをとりあげ、健常、障害などの領域を越えて、全ての方にヨーガを実修できるように考慮したという。



【四つの呼吸】の流れを大事に。



〔静かな一息〕…各自の呼吸量の40%くらいを入息し、2倍くらいの長さでゆっくりと息を出す。この入息は、お腹が少しふくらむ程度の腹式呼吸



〔軽く一息〕…各自の呼吸量の60%くらいを入息し、2倍くらいの長さでゆっくりと息を出す。この入息は、「静かな一息」の腹式呼吸(40%)に加えて、胸にも少し息が入る(胸式20%)



〔深く一息〕…各自の呼吸量の80%くらいを入息し、2倍くらいの長さでゆっくりと息を出す。この入息は、「静かな一息」の腹式呼吸(40%)に加えて、力まない範囲で胸の上部までたくさん息が入る(胸式40%)。



〔各自の呼吸〕…以上の3つの意識的な呼吸に対して、これらの後の「気」に満ちた自然な呼吸。呼吸量は20%くらい。