明神沢へ



カウンターアソールトを購入したところで、早速明神沢へと行ってみる。先日見つけられなかったあの霞の中に浮かんだ巨大ミズナラを探してみる。

新しい熊池は、前のものより大きくなりそうな気がする。雪解けで水量が増してそう感じるだけだろうか。

探勝道沿いで、火を焚いた跡があった。おそらく水道工事の際、あまりにも寒いので火に暖まりながら作業をしたのだろう。

コシアブラがサルに食害されているのが目立つ。最近のサルの増えすぎによるものか、それともこの付近は前からサルの採餌場所だったのだろうか。


  


万座川を越えたすぐ左に、捩れている不明の樹がある。ミズナラの皮目に似ているが、何か果穂がついているのが見える。果穂をバラしてみるとダケカンバやシラカバのつくりと似ている。今のところ、カバノキ科のミズメと判断する。若枝が低い所にないので香りで判断できないが、玉原の巨木ミズメもこのような皮目になっていた。夏にいつか確認したい。


  


ウラジロモミの枝折れが落ちていた。見ると球果がまだついている。そんなに古くはない。3月以降に落下したものだろう。モミ属の球果は全てが秋に散ってしまうのではなく、3月くらいでもそのままの形のものがあるということだ。これは、森の動物達にとってとてもありがたい話だ。今日は美しいリスの足跡をずいぶんたくさん見たが、今年も多くが繁殖できただろう。

野鳥のさえずりが激しくなってきた。シジュウカラを撮ったがうまくピントが合ってくれない。


  


そして、目的のミズナラ…万座最大の、あの霞の中に浮かんだ巨大ミズナラを探した。しかし、いくら探しても見つからなかった。この沢沿いの急斜面にあったはずなのに。どうしたら近くに行けるのか…とあの時思ったのに。なぜ?

仕方がない。付近のミズナラを測定して帰ろう。まず一つ目のミズナラ巨木は立ち姿はあまり良くないが495cm。
今日はこの樹が太さでは最大となった。


  


ここには以前499cmをたたき出したミズナラがある。しかし今日計ると490cm足らず。うーん、計り方が抵当なのでどちらの方が太いのか不明。しかし、樹の全質量的にはこちらの方が上だ。直径だけだと、計る場所によってさまざまな数値が出されてしまう。簡単に全質量を算出できる方法があればいいと思う。


  


万座川の橋はこの時期でもまだまだ危険。とても人など連れてこれる時期ではない。水量も雪解けのせいでだいぶん多い。やっと春らしくなってきた。

万座川に浮かんでいたのは、カルガモだった。ここは先日、マガモの群れがいた場所だ。ここの野鳥達はいい。人間に慣れていないから、私の姿を見たら直ちに逃げていく。野性として良いと思う。

ツキノワグマがもう冬ごもり穴から出ている時期だと思ったのだが、姿も声も足跡も見つからなかった。カウンターアソールトの活躍がないことに越したことはないのだが、まだ冬ごもりから覚めていないのか、それとも出てきて暖かい場所に下りてしまったのか?しかし3月に足跡は発見している。もう少し雪解けが進んだなら、G.W.前にもう一度来てみるか。