本白根チーム







8月下旬、本白根山探勝歩道を万座へと歩く。道中、熟したハイマツの実がよく目立つ。


そのうち雲にすっかり覆われてしまい、弱っているところに突然甲高い動物同士の話し声が聞こえた。ビクッと来たがいやいや、こんなに人間の近くでおしゃべりするのはあいつしかいない―そう、ホシガラスの声だ。


雲が退くと、そこはホシガラス達のパラダイスだった。そこいら中の樹上で騒いでいた。いろんな言語を持っていた。なんだかコミュニケーション能力の高さをとても感じた。


オシラビソの樹冠から樹冠へと、しかも順番に飛び降りながら遊んでいるやつらもいた。その姿は、眼下の雲海に向かってダイビングでもしているかのようだ。


この夏は世界水泳で夜更かししたのですぐにそう思った。