角間山・花ハイキング
鹿沢PVとしての行事。早朝散歩をしてからなので遅れて行った。今日はサポートで良いらしいので写真を撮る日にしよう。
房村さんの説明で進む。なかなか良く勉強している。もうベテラン級か?
小林さんの「野だて」には驚いた!こんなおもてなしもあるのだなあ。
登山開始付近はヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)が多い。雌雄異株であり、華やかだが咲いた後枯れてしまうのが雄花。地味っぽいが実をつけるのが雌花。
ハナチダケサシ(ユキノシタ科チダケサシ属)も似たような花だが全くの別種。キノコを茎に刺して持ち帰る事から名になったというが?・・・笹使えよ笹。
イブキジャコウソウ(シソ科イブキジャコウソウ属)が満開だった。今日は終始この花の香りにつつまれて歩いた。
シモツケ(バラ科シモツケ属)も多い。下野の国(栃木県)に多いからということでこの名前になったというが、群馬も結構多いぞ。
グンバイヅル(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)の花がほぼ終わっていた。上信越にしかないらしい。名前の由来となる相撲の軍配に似ている実を撮っておいた。
もう10時半をまわったと言うのに、まだ脱皮中だったのはコエゾゼミ。模様に見覚えがある。懐かしい、我が故郷・北海道のセミだ。帰り道、14時頃にも脱皮中のものを見た。
ミヤマホツツジ(ツツジ科ホツツジ属)も咲いている。ホツツジとの違いは標高とこの曲がった雌しべにある。
解らなかった花はオオチドメ(セリ科チドメグサ属)だった。小林さんが教えてくれた。葉を揉むとミヤマニンジンの様な匂いがしたがこの匂いを蟻が嫌うのだという。この草の付近には蟻がいないらしいのだ。
そして、しばらくすると蟻塚を発見。アカヤマアリのもの。秋野さんが教えてくれた。
シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属)も咲き出した。おしべが長く良く目立つ。
ふと目に入ったドライフラワーはツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)のものだった。小さな籠にたくさんの種が入っていた。面白い!こうすることで種は時間差を持って散布されることになる。全ての種を散布するまでに数年かかるとしたら、それだけギャップに出会う可能性が高くなる。
ショウジョウバカマ(ユリ科ショウジョウバカマ属)は花の頃は花茎20cmくらいなのだが、種が熟す今では50〜60cmもある。見ると種はとても小さな針状のものだった。おそらく微小な種を遠くまで風に乗せて飛ばそうとこう進化したのだろう。
花の形の似たようなものを標高の低い順から並べる。
ノギラン(ユリ科ノギラン属)
シュロソウ(ユリ科シュロソウ属)
タカネアオヤギソウ(ユリ科シュロソウ属)
好き勝手思考:タカネアオヤギソウはシュロソウの変種だという。紫褐色の花は、高山に行くほどに必要なくなったのではないか??ポリネーターが少なくなった事、?風が強くなり自殖となった事。無理か?
シャジクソウ(マメ科シャジクソウ属)の花は終わりのはずだが頂上付近ではまだ少しある。
コバギボウシ(ユリ科ギボウシ属)は芳ヶ平の群落を見ているので湿原のイメージがある。しかし今日は登山道沿いでよく見かけた。
ウスユキソウ(キク科ウスユキソウ属)が多くなってきた。もう山頂が近いのだ。
キリンソウ(ベンケイソウ科キリンソウ属)は、どういう訳か嬬恋では標高の高いところにばかりあるので花期が遅い。通常5〜8月とあるが今咲いている。
このところイチヤクソウをよく見る。やっと見方がわかってきた。これはマルバノイチヤクソウ(イチヤクソウ科イチヤクソウ属)かと思いきや花茎の鱗片葉(2〜3個)を確認していない。またも不明。
・・・パッと見、アマナをイメージした。しかし違う。こんなに綺麗な花は解らないのは損だなあ。
帰りのコースで何度も見たのはカイメンタケ(タコウキン科カイメンタケ属)。心材褐色腐朽菌。うへえ、気持ちわるー。
ゴール付近はカラマツソウ(キンポウゲ科カラマツソウ属)が群生していた。