アクションアウトドア教室

路面凍結&雪降る万座からイロハモミジ(カエデ科カエデ属)のまだ散りきらぬ国立赤城青年の家へ。アクションアウトドア教室に参加してきた。

まずはアウトドアディレクター・新保政春氏によるボルタリング体験講習(クライミング入門)。
にこやかな笑顔に安心しながらついて行ったら・・・は?岩を安全器具無しで登るって?そうか。今回の企画はアクションアウトドアって言うんだ!

・・・いやはや、大変な目に遭いました。

専門のクライミングシューズを使用し、ヒールフックを上手く使って登ります。危険なボルダリングも仲間のサポートがあってこそ。僕は手を擦りむき&シューズの選択ミス?で長くチャレンジできませんでした。シューズは立ってられない程キツイものは選ばない様にしましょう。


 


ここからの講師はNPO法人森の遊学舎代表・大西琢也氏となる。なんと錐揉式発火法で世界最速5秒の世界記録保持者。野人の名をほしいままにした男である。

NPO法人森の遊学舎
http://www.ugaku.com/

ナイトハイクから脅威の火おこしを実演。あっという間についた火種に祈りを捧げた後、野人は静かに息を吹き込む。瞬く間に燃え上がる命の炎に皆感動。

火は良いなあ・・・この色は『燃える山吹』といいます。うーん、この色は今日から野人カラーにしよう。


 


夜が明けるころにはすっかり縄文人になってしまった僕たちは互いに縄文式化粧を施す。そして森で食べられるものを探した後はマダケの弓とシノダケの矢を使い猛獣狩りを楽しむ。

さて、遊んでばかりもいられない。そろそろ火おこしの準備にかかろう。まずは麻の縄を充分に解しておく。


 


野人流火おこしの仕方。

火錐杵(ひきりきね−棒の事)に今日用意したのはウツギとキブシ。火錐臼(ひきりうす−板の事)には杉板を使う。初めはゆっくりまわし少しずつ暖めていくのがコツ。熱が逃げないように、火錐杵の先が臼から離れないようにします。(離れると温度は急に100℃も下がってしまうとの事)しっかりと密着させることが大事。

そのうちしっくりと相性が合ってきて、急に煙がモクモクと出てきます。ここで回転数を一気に上げると着火し、鍵型に加工した袴の部分から黒い火種がポロリと落ちてきます。下には落ち葉をひいてやると良いでしょう。

これを麻糸で包み、ぐるぐる回すと空気が上手く入って『ボワッ』っと火がつく。


 


火おこしが成功したら野人ごはんをいただく・・・つっても竹の節間で飯を炊くだけなのだが。

結構ガンガンに薪をくべる。まだ伐竹して間もなく、水分が多いので燃えてしまわないのだろう。僕たちの班は少しお米を入れすぎてしまい、きれいには割れなかったが、モウソウチクの香り付のごはんと野人汁(実は豚汁)を食べて満足した。