ジロー清水



毎年、三泊四日のサマーキャンプでご利用いただいているトキワ松学園中学校様。そのコースの一つが『山と水コース』。
http://www.tokiwamatsu.ac.jp/chu-kou/index.htm

志賀高原清水公園の名水の他、さまざまな水を集め調査したりする。山と水の恵みを体験し感謝するコース。いいコースである。企画してくださった先生方に感謝している。

この夏お見えになった時に、さらにもう一つ、美味い清水を紹介しておいた。御飯岳(2160m)の西、牧−干俣線道路脇にあるジロー清水である。大型バスではここに行けない。写真は7月、採取した時のもの。

後に小串鉱山所長となった小笠原二郎さんが昭和35年頃この道を開通し、この水も利用できるよう整備した。それでジロー清水と名前がついた。

今日、高島慎顕先生からメールをいただいた。

Subject: ジロー清水の水について
ご無沙汰しております。トキワ松学園の高島です。
先日文化祭準備でジロー清水の水の分析を(と言っても簡単なものですが)行ってみました。結果は以下のようでした。もし何かに使えるようでしたら使ってください。あまりあてにはならないと思いますが。

pH 約7.5
全硬度 約30
Fe 0.2mg/l以下
Ca 約5mg/l以下
Mg 約1〜2mg/l

結果からもえぐみのない、飲みやすい水だと感じました。万座峠途中のわき水と比べると、pHがだいぶ違いました。いい水ですね、本当に。
※通常の硬度は(カルシウム量×2.5)+(マグネシウム量×4)で、全硬度とは異なる。

参考:市販ミネラルウォーターの成分比較↓
http://www.ja-miyagi.or.jp/sasanisiki/suihan/takikata3.htm

ジロー清水は、万座付近では珍しい弱アルカリ性の軟水のようだ。御飯岳周辺は植生が際立って豊かな場所である。何かヒントになりそうな情報である。