万座のブナ

嬬恋村教育委員会の黒岩則行係長から電話がありました。
「今巨木調査に来ているんだけど、万座のブナを紹介してくれませんか。」

万座のブナ(ブナ科ブナ属)の極相林は本当は黒湯沢から御飯岳にかけての広大な南斜面にあるのだが今日はそこまで行く時間はない。でも道路脇に僕のお気に入りのブナが一本があるのでそれを紹介しました。

紅葉台付近、小丸山の一本は道路から直線15m程のところにあります。今回の計測で目周り277cm、根回り330cmと計測されました。

以下長谷部元自然保護官と滝沢益男先生の会話

滝「どうでしたか。」
長「ええ、いいブナでした。道路脇では一番大きいでしょう。将来の名物大木となる可能性充分ですね。」
滝「そうですか、他には何かありましたか。」
長「幹肌の色が良く、姿もまっすぐですっきりしたブナです。とても美人のブナでしたよ。」
滝「そうですか。ではすぐ近くでそれを見ているブナがもう一本あったでしょう。見られていると木でも美しくなるものですよ。」

…なんて素敵な会話でしょう。