バラギ高原ウォークラリー実施



今日は待ちに待った、バラギ高原ウォークラリー実施日です。一か月以上前から入念に準備をしてきた教育旅行対応プログラム、今日のお天気はなんと快晴。梅雨の真っただ中、何か大いなる力が味方してくれているとしか思えません。お天道様、感謝致します。


子供たちの宿泊施設は東海大学嬬恋研修センター、埼玉県の中学一年生88名様です。




  


まずは7時に東海大学嬬恋研修センターに集合し、コース中の課題と立入禁止バリケードを設置します。課題の内容についての他に、どのようなプロセスでこのような課題になったのか?など、経過も説明しました。


修正箇所も結構あります。浅間山火口が南東」のはずだったのに本当は南南東で、課題用紙を書き換えたり、コーンが動くとよくないので、周囲にある石を重りに使って固定させたり…




  


コーン等の設置が終わった頃、10時からは全員での下見&お披露目会です。初めてバラギ高原に来たスタッフも、これで7時からのセッティングと10時からの下見会で2回まわったことになり、今日のウォークラリーコースを深く理解することができました。




  


12時をまわり、私たちもお昼休みです。そうこうしているうちに宿舎に学校が着いた模様です。スタート/ゴール地点をセッティングし、早速ウオークラリー開始式です。







私からはウオークラリーのルールの説明と、危険動物について等をお話ししました。注意事項は、この後に生徒の代表者が話してくれました。




  


スタートで受付、出発時刻を記入し、ベルの音と共にスタート! 頑張って行ってらっしゃ〜い!




  


右回りの班は(順調に来れば)スキー場のゲレンデに来ます。この広大なゲレンデの中に、一つ目の課題を設置しました。





浅間山火口方面にある建物にある○○○を取ってくること」といった課題です。途中、U字溝をまたぐから気をつけて!




  


スキー場を出た後は、コンパスを使った課題にトライ。「地図上にあるポイントはどの方向を向いていて、その方角は?」という問題。しかし…







これが全くダメ。おかしいな? 方位磁石は使ったことはあるけど、コンパスを使ったことがないのか、或いは机上で理論的にコンパスを学習したが実際に野外で使ったことは無かったのかのどちらかでしょう。スタッフは付きっきりで対応せざるを得なくなってしまいました。




  


そして、その影響で、次に進むべき狭い道のヒントを与えることができません。生徒たちは、ら・ルーナの裏にある道が見つからず困っていた模様です。




  


この次もコンパスを使った課題。コンパスは生徒たちも使い慣れてはいないと思っていましたので、使っている側からしたら、超絶に簡単な課題内容にしてあったのですが、それが全く解けないんです。「回転リングをまわす」「磁北線に合わせる」「進行線を向ける」あたりの文字列を日本語として捉えることができない様子です。傾向が解りました。




  


この後、森の中をしばらく歩きます。かつての野地平に登る登山道で、子どもたちにとっては野趣に溢れる道といえます。





ここで課題。「このミズナラの木に巻き付いている、つる植物は、下から上に向かって右巻きか、左巻きか。そして、アサガオとは同じ巻き方か?」 どうですか、大人でも難しいでしょう(笑)。







マレットゴルフ場の広々とした草原を抜けます。




  


でも、電気柵には気を付けて!(日中は電気を流していないそうです。)その向こうで、また複数のグループが滞っています。




  


ここでもコンパスを使った課題を用意しました。「コーンの位置から、南に○○歩、西に○○歩、南東に○○歩 歩いた時に、真北にある樹木に巻いてあるバンダナの色は何色か?」これも恐ろしい不正解率。18チーム中、合っていたのは一組あったかどうか…
現代人は、全てGPS、ナビに頼ってしまい、地図や方位を読めなくなってしまっているのではないでしょうか。機械を頼らなくても自分の位置を知ることは「生きる力」の能力の一つであります。少々、不安になります。







湿原を横断します。飽きさせないように、様々な自然環境を通過してもらいます。




  


そして湿原の向こうには「ヤドリギおじさん」が。ヤドリギおじさんは大の話し好き&自然遊びで、子どもに水遊びをさせたり、一緒に考えたりしてくれます。(※通さん、ありがとうございました!)







ここをぐっと曲がってバラギ湖一周コースを取ります。湖畔の森林浴、気持ちの良いコースです。




  


途中、タンポポの花に気を取られて立ち止まってみたり、賑やかにおしゃべりしながら歩いてみたりします。





この施設は、何に使うために作られた場所でしょうか?宗教儀式じゃ、ないですよ。




  


嬬恋バラギ温泉湖畔の湯をクリアした後は、石樋登山道に入ります。写真はダケカンバの皮はぎコンテスト中です。







ウオークラリー最後のルートを登ります。土の感触を覚えさせるように、一歩一歩。




  


スト2の課題をクリア。残すは芸術点の問題のみです。スタローン将太さん、熊の番人ありがとう。




  


イエーイ、おかえりー! よく頑張ったね。ハンマーを下せば、ゴールです。







採点も同時に行います。中には創造力豊かなとんでもない回答が!!みんな得点あげたいけれども、一応、対抗勝負になっているので、心を凍らせて採点します。







時間を見計らって! 3、2、1、それー!


バラギ高原ウオークラリーは、大成功の中、終了いたしました。まだ、この後、無線機やコーンを貸してくださった嬬恋村観光商工課や教育委員会に返却と報告書の提出など残務が残っていますが、とてもいい仕事ができました。


このプログラムは、林間学校、移動教室等の初日に実施すると、生活班のメンバーが共同で課題に向かって取り組めるし、チームワークや合意形成力がついて林間学校の成功間違いなしって感じになりそうです。ウォークラリーって、とてもいいプログラムですね。




バラギ高原ウォークラリー ショートムービー(1:51)



もし、教育旅行を受け入れる宿泊施設で、そのお宿さんの玄関からスタート/ゴールで実施したいのであれば、今回の実績をもとに私がコース作りをさせていただきます。ブログ読者の皆さま、その時にはぜひお声がけください!よろしくお願いいたします。




バラギ高原ウォークラリー ロングムービー(5:45)






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