小浅間山スノーシュー




さて、当協会のホームページ、スノーシューツアーコースのページを作るための素材を撮りに行きました。前日の天気予報では晴れる予定だったのに、どうもイマイチの様子。しかし、蝦名さんが下見に同行してくれたので、モデルになっていただき、いい写真が撮れました。






  


登山道入口には軽井沢町が設置した案内看板があります。右には東大浅間火山観測所があり、その先にある鎖をすり抜けて登って行きます。




  


私たちの先に登っていたのはタヌキくん。ふらふらしたような足跡になります。途中、樹木におしっこをかけてマーキングもしたようです。




  


浅間山登山道は、しばらく車両も通れる道を歩きます。左の藪の中に、大きなカラマツがあったのでちょっと寄り道します。







近寄ってみてビックリ!直径90cm位ある、超特大級のカラマツでした。浅間・吾妻のカラマツでここまで太いものは万座以外では始めて見たような気がします。




  


この藪をそのまま進みます。頭上にある赤い実はアズキナシの実。不定根がたくさん出たヤマザクラなどを観賞したりして、







アズキナシの大木の前に出ます。開けている場所なので観賞しやすいポイントです。




  


それにしても、今まで気づかなかったのですが、周りの様子をよく見てみると、カラマツの大木は他にもありました。小浅間山山麓、標高1,450mのこの付近では、1783年浅間山大噴火で1m以上の軽石が降っているはず。その後に発生したとすれば、200年ちょいで直径90cmになったことになります。標高1,800mの万座では私の見立てで直径90cmには250年〜300年かかっていますので、ちょうど計算が合います。




  


キツツキの穴がありました。上下にあるので繋がっているかもしれません。ダケカンバの腕が大きく登山道にせり出していたので、思わず…







こういう記念写真を撮っちゃいました。これはいいですね!登り降りが大変ですが…




  


この辺りのカラマツ立ち枯れを見てふと思いました。まずカラマツのねじれが、万座のものと比べて小さいです。つまり樹木は自然環境が厳しくなると、一つ一つの細胞の大きさが小さくなるがねじれ具合は変わらないということが考えられます。そして、カラマツが枯れたのは混み合っていたから自然淘汰されたのか、それとも土壌が貧弱なので枯れてしまったのか。…すると、先ほどの直径90cmのカラマツ巨木は実は1783年噴火の前からあって、二段発根しているのかも…。


そんな、複雑なことを考えたりしますし、オオカメノキのバニーガールの様な花芽をただなんとなく眺めたりもします。




  


もしかしたらコース内では唯一かも知れないモミの木。触ってあいさつします。







あかんべえ〜 のダケカンバ。樹木は自分を大きくしていく時に、周囲を排除しながらでは無くて、ゆっくりと、しかし確実に取り込んで行きます。私も見習いたいものです。




  


この先に、右の林に入って行けそうなところがありましたが、まずは通常の登山道を進みます。小浅間山が見えてきました。







浅間山浅間山の登山道分岐点です。いざ、小浅間山山頂へ。




  


登って行くうちに、雪がどんどん無くなってきました。今年は浅間山麓は本当に雪が少ないのです。スノーシューの爪が傷んでしまうので、脱いで登ることにしました。




  


東峰と西峰の分岐点です。右の方、東峰から山頂を一回りする予定です。今年は、この斜面が月面のようになってしまっています。例年だと、そり遊びに最適な場所なのですが…







浅間山山頂に到着。この雪の無さはまるで3月中旬のようです。大変ショッキングな映像でもあります。




  


山頂から浅間隠山や鼻曲山などが見えます。軽井沢の町並みは、今日はガスっていて見えません。




  


スノーシューを履いて、山頂一周コースに出発。少し移動するともう雪があります。




  


昼食を取るのに良さげな場所を通過し、樹林帯の中を歩きます。




  


浅間山山頂の、なぜか一部だけにある不思議な樹林帯。風も弱くはありません。森の中なのに雪の風紋ができています。スカブラといいます。







浅間山西峰に到着。画像には入っていませんが、浅間山火口から流れ出た鬼押出し溶岩流の形状もここからはよく見えます。




  


蝦名さんは西方まで進もうとしましたが、風が強くて退散しました。




  


西峰から山頂分岐まで下りて、そこからは左の方、溶岩の露頭横を進みます。







浅間山は約2万年前にできた溶岩ドームです。古い溶岩の様子をみるのも良いかもしれません。




  


ここで、そり遊びができるか試してみます。バーンが硬くなっているので、ヒップソリはスピードが出過ぎそうで乗っていられません。そこで、肥料袋にチェンジ。それでも一瞬しか滑られません!今年の小浅間山山頂付近ではそり遊びはできません。




  


溶岩の場所から下に降り進んでいく際に、通常の登山道のちょっと上に道肩がありました。ここを進んでみます。




  


藪の中の道ですが、登りの登山道とは違った自然観察ができます。ニシキウツギの多い道でした。写真は特徴のある朔果と、芯が空洞の茎です。




  


そのうち藪が深くなってきたので、登山道に出ることに。さて、ここならそり滑りができるかな?





それ行け〜! …うーん今度は斜度が足りず、ヒップソリ初心者ではスピードに乗ることができません!体がすっぽり入るタイプは、下から登山者が来ると危ないですし。なかなか、尻滑り遊びができる条件って少ないものです。来年、山頂に雪が乗ることを期待しましょう!




浅間山近景が見られる小浅間山スノーシューお申込みはこちらです。
http://ecotourism.or.jp/snowshoe/asama_koasama01/index.html




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