ハルザキヤマガラシ染めリベンジ & ならばヒメジョオンでは…



第一回浅間・吾妻エコツーリズム協会「草木染めワークショップ」は、ハルザキヤマガラシで失敗で終わってしまった。


ハルザキヤマガラシ染めで失敗
http://d.hatena.ne.jp/akagi39/20110611/1307832748





しかし、本当に焼みょうばんではダメなのか、みょうばんの量はどうなのか、重曹を入れない方が良かった可能性は?
…いろいろと考えてしまう。これはもう、疑問点を解決するしかない!…と言うことで、自宅に帰ってから再チャレンジすることにした。






  


煮詰めること1時間以上。ハルザキヤマガラシ濃厚スープが完成。この中に靴下を入れ、一緒に煮る。




  


今度は焼みょうばんを飽和水溶液となる量まで入れてみる。常温では溶けにくいので加熱しながら、焼みょうばんの粉が解けきらない状態を確認。媒染剤の方も、濃くしてみるのだ。




  


今回は重曹を入れていないので、あまり色が出ていない。ハルザキヤマガラシ本来の染液だ。
これを焼みょうばんの飽和水溶液に浸す。
…やはり、色が溶けだしているように見えるが…。




  


浸している間にハルザキヤマガラシを除去。ほとんど染液だけにしてもう一度泳がす。




  


焼みょうばん水溶液には、やはり色素が流亡していったようだ。
染液から靴下を出して軽く水洗いし、下地処理をしない、重曹も入れていない、純然たるハルザキヤマガラシ染め(焼みょうばん媒染)靴下のでき上がり。うーん、残念、焼みょうばんではどうあがいてもこれ以上の色にはならないみたいです!




  


ここで、新たな疑問が。本当に、サンエイで売っているニチノウ食品の焼みょうばんは、草木染めの媒染剤としての機能を果たすことができるのか?…ということ。
では、身近な染色草として使えると名高い、ヒメジョオンで実験することにした。




  


たっぷりのヒメジョオンを使った染液。靴下も一緒に煮ながら、煮詰めていく。
次に媒染に入れた時には、あまり期待できなさそうだったが、それを絞って、もう一度染液に入れてみると…




  




まっ黄っ黄になりました!


これこれ、この感動を味わいたかったんですよ。(ノД`)..


軽く水洗いして、すぐに落ちてしまう分の色を流すとでき上がり。この靴下は昼間に別で下処理したたんぱく質成分がまだ取れていなかったみたいで、斑(むら)ができてしまった。中澤さんが言っていたけど、確かに靴下の斑は美しくない。靴下には、下地処理はすることはない。


ハルザキヤマガラシは残念な結果に終わったけど、焼みょうばんは媒染剤として、使えるものだということの立証ができた。ああ、ようやく納得して寝られそうです。