四阿山トレッキング(つまごいエコツアー)



今年のつまごい祭り特選エコツアー第二部は、「愛妻にちなんで四阿山をトレッキングし、その後、愛妻の丘に移動しペアでストレッチをして、登山で疲れた筋肉をほぐす…」という内容にした。

四阿山トレッキングと愛妻の丘ストレッチ
http://interpreter.jp/archive/2010nendo/20100801azumayasan/20100801.html

しかし、どういうわけか参加者は男性1名のみ。ガーン。それでも最小催行人数を明記していなかったので中止にするわけにもいかず、英美子と3人で四阿山登山開始。

パルコール嬬恋さんが最近売り出しているのが登山道から見るバラギ湖。ハート型に見えるそうです。

山頂で昼食。買ってきた菓子パンの袋がパンパンになっている。英美子はこの状態を「ぱんちくりん」という。うーん、まさに言葉通りの状態。ぴったりな言い方だ。


  


参加者がお一人だけなので、速めのペースで進んでいることもあり、鳥居峠側に少し進んで最近整備した「嬬恋清水」の水を飲みに行くことになった。

山頂から下ること約30分。設置したばかりの綺麗な嬬恋清水の看板を発見。左に進む。去年、観光商工課の先輩たちが笹刈りしたところを進む。歩きにくいが片斜面なので仕方がない。

滾々と湧き出る嬬恋清水は、修験者も使っていたほど古くから出ているらしい。とても冷たくて、うまい水だ。


  


嬬恋清水の位置から四阿山南東の尾根(茨木山方面)を見ると、屏風のような岩がある。しかしあれは鬼岩にしてはちょっと斜度があるというか、小さいというか…。帰り道、別のところから撮った本物の鬼岩はもっと大きかった。

このような岩脈はダイクというらしいが、嬬恋村誌を見ると四阿山には的岩と鬼岩だけではなく、同様のダイクは、四阿山カルデラの中心に対してほぼ放射状の方向に延びていくつか存在しているそうだ。

【参考】ダイク(早川由紀夫教授 フィールド火山学より)
http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/kazan/field/0801.html

シオガマギクゴマノハグサ科シオガマギク属)も登山道沿いにある。どういうわけか四阿山登山道は、ゴンドラ側からは花が少なくて西側は花が多い。とても不思議だ。


  


木道の上で目立っているのはテンの糞だろうか。目立つところにするのはマーキングをしているのだろう。今日見た糞は未消化のものがずいぶん多かった。動物食のほうが合っているからなんだろうか?

内容物が解るかと思い接写をしてみる。ほとんどは赤い(黒い?)実だが、右下のほうにある緑色の物体は小型のオトシブミだろうか?何かの種もそのまんま出てきている。こういうのを腹くぐり植物と言い、動物の胃腸を一回くぐることで発芽率が高まるのだ。

タカネナナカマドは、この付近では四阿山山頂付近にだけ見られる。実の形も普通のナナカマドと少し違う。

山頂から見えたカルデラ内の絶壁の溶岩は、的岩や鬼岩のものとよく似ていた。みんな同時期に出た溶岩なのだろうか。