愛妻トレッキング
今日は“吾が妻恋し村”嬬恋村愛妻家聖地委員会・嬬恋村が主催する愛妻トレッキングの日。私のほか、インタープリター会から2人、計3人で四阿山をガイドする。
パルコール嬬恋のゴンドラ「パルキャビン」の乗り場前で受付。私はその間、やることがなかったので、アマツバメが騒いでいるほうにでも行ってみる。
泥を咥えている。そうか、雨もやっと上がったし巣作りでもするつもりかな。
ホテルの裏側には、かなりの営巣が見られた。タコ糸のようなものを隙間に張って防御しているようだが、アマツバメは上手にかわし、巣を作っている。アマツバメの子供が巣から顔を出して下を覗いている。めんこいなあ。
ゴンドラ横には、ちょっとしたコマクサ園があった。紅の色がそう強くないので、白根山系ではないかもしれない。もう、ゴンドラ乗り場付近では花の時期も終わりのようで、種ができている。接写していると、アリが近寄ってきた。コマクサの種には「エライオソーム」という、アリが好む物質が付いていると聞く。種を運びに来たのだろうか。
久保さん、下谷彰一課長、高丸さんの挨拶が終わり、私も一言お話して、登山の注意事項や準備体操は小沼さんが担当。そんなことで四阿山トレッキングが始まった。
実はこの愛妻トレッキング間近は強い雨の降る日が多く、登山道がぬかるんでいたので心配していた。前日まで実施するかどうかを検討していたのだ。
昨日今日と、晴れまたは曇りの天候になり、登山道の水もひいてくれた。真ん中の写真は一昨日水溜りになっていた場所。
この時期、晴れると蒸し暑くなるので、曇り位がちょうどいい。トレッキング日和となった。
茨木山との分岐点の広場では、竹之内さんがネイチャーゲームプログラムのノーズを実施。かーるくやるのかと思ったら、かなりがっつりやってるし!本当はここでは、四阿山の形成史についてや、日本武尊のお話を聞かせたかったのだが、時間の余裕がなくなってしまった!ガーンどうすべ。
パルコールからの四阿山コースは、山頂手前のこの風景に特徴がある。これを見ると「着いたな〜」と思う。
最後の登りを上がる。頑張れがんばれ!
山頂の祠はなんと後ろを向いている。インターネットで検索すると、上州側を向いていると書いてある。おいおい、ちゃんと調べてくれ、どう見ても上田市から菅平方面を向いているじゃないか。私は誰から聞いたか忘れてしまったが、これは信州側が領地を主張して建てた祠だと聞いている。本当はどうなのだろう?
そこを過ぎると、本物っぽい、古い祠がある。左の写真がそれ。いかにも信仰の重み、ありがたみがある。しかし、この山頂には祭神も縁起も解るようには記されていないのだ。年間で万人は登る山だというのに、残念だ。私が解った時には、木の札にでも焼きゴテで彫り込んで、誰でも解るように置いておこう。
信州側の祠には、日本武尊、弟橘姫らが祀ってある。広く眺めもよいし、こちらで食事にしても良かったのだが、今回は隊列が長すぎた。山頂で昼飯を10分待たせるべきじゃない。着いた人から順番に食べてもらい、食後にこちらを見てもらった。
山頂では一時的に天気も良くなり、根子岳だけではなく、上田市や須坂市の町並みも見えた。ラッキー!
若くて素敵なペアルックカップルが最後のお参りをして、往路スタート。
降り始めるとすぐに急な下りが2か所ある。これを乗り切ると、あとはなんでもない下り道。惰性で前足を出せは自然と降りていく。
鞍部で後ろの班を待ちながら、木の年齢の話や広葉樹と針葉樹を夫婦に見立てたお話をした。
ゴンドラ付近にあった鐘は、いつからか愛妻の鐘と呼ばれていたようだ。ゴンドラの少し上にあった切り株は、年輪がどのように広がっていくかを考える良い学習素材だったのだが、なんと愛妻の鐘の踏み台になっていた!ガーン。
まあ、でもこればっかりは仕方がないかな〜
最後に思いつきでヨガ呼吸法とヨガ・ストレッチをやった後、記念写真で愛妻トレッキングはおしまい。ガイドが真ん中に座るべきじゃないが、最初に座ってしまって移動できず、真ん中で写ってしまった。ま、これはこれで良い思い出とするか。