表万座スノーパーク スノーシューガイド



今日は1月末に万座カラマツ天然母樹林をご案内したお客様からご指名を頂き、私の良く知っている山でということで、表万座スノーパークから本白根山山頂を目指すコースをご案内することになった。

上のリフトを降りた場所で、先に降りた方が「ここで降りるとスムーズなのよ!」と仲間に声をかけている。後になって客観的に見ると、降り場付近が混雑してしまって少し危なかったかも。

さて、本白根山山頂を目指したのだが、風が強くて頬に氷が当たって痛い。吾妻火口くらいは回ってみようとしたのだが、瞬間的に身動きできなくなるほどの強風が吹いたので、すっぱりと山頂は諦め、スノーパーク横の樹林帯を降りてくるコースにした。

樹氷ができる時の横風は頬にくらうと本当に痛い。その風でできたオオシラビソの樹氷がこれ。私たちは人類なので耐えられませーん。撤退撤退。


  


今日の上部の雪の状態は、まず数日前にあった暖かい日にいったん緩んだ雪が今日は硬くなり、その上に湿雪が乗っている。ガスっていて足元が見えにくい状態でズルっとくるので、少し危険だった。こういう時は、無理して歩いて降りないで滑ってしまったほうがいいかも!?っていうことで、滑り台で遊んでばっかりになった。

これが案外面白い。病み付きになりそう。


  


遊んでばっかりいたら、あっという間にお昼になってしまった。予定よりかなり早い位置でお昼ご飯。

二つ目のリフトの真ん中あたりから、太陽が見え始める。すると、樹氷が光に当たってキラキラ。

途中、屏風のような立ち枯れ木を発見。恐らく、木が倒れたんだと思う。屏風から覗くはかつての美女たち?!


  


今日は、上のほうで、あまりいい景色をお見せすることができなかったので、いつもよりも東側のコースを取った。このコースは本白根山の石津溶岩流を見せることができていいかも。

米無山手前のガレ地付近はもう、かなり雪が解けている。付近にハイマツがあるのは、恐らくホシガラスがこの場所がいち早く雪が解けるのを知っていてハイマツの実を隠しているのだろう。頭いいー!

そしてこの後突然、私に不幸が訪れることになる。


  


なんとなんと、スノーシューが壊れて、装着できなくなってしまったのだ!!!うわっ、どうしよう…と思ったのだが、なんとお客様がトッキングを三つ編みして作った紐を持っていらしゃって、なんとかガイドを続行。大変に感謝申し上げます。

実際、このあたりからの雪の状態は、ほとんど4月の状態。表面が硬いように見えても地面付近は空洞で、ズボって埋まると引っかかったスノーシューを持ち上げるのは用意じゃない。かなりの力がスノーシューにかかってしまう。

それにしてもまだ2月末だというのに…このブッシュ状態から見ても、今年は雪が少ないのがわかるでしょ?


  


ここからは面白い樹形の樹を紹介しながら進む。まずは大きな樹洞を持つミズナラ。「イエティのねぐら」と呼んできたが、なんか雰囲気が違うような…何かいい名前ないでしょうか?

次にこの森のボス、ダケカンバの巨木へ。この樹は一周してじっくり観察してやるといい。いいフォルムをしている。

そうして、今日のガイドはおしまい。それにしても、スノーシューがこんなにボロボロになるなんて…安物は、こんなもんなのかなあ?

まだ、このスノーシューの在庫がいくつかあるので、それが全部壊れてから、頑丈なやつを購入しようかな。