門貝の山口伯明様宅へ



今年のインタープリター養成講座のチラシに「嬬恋村で最も古い集落である三原。」と書いたのが、松島榮治先生の怒りに触れてしまった。「今の三原と昔の三原が同じ場所かどうかも解からないのに…」「集落としては門貝の方が古いだろうに。」ということだった。

うーん、参った、確かにそういう考え方もあるのだが、門貝はガイドして連れ歩くには村の中心部から離れ過ぎていて、集落も疎らだし、イベントとして成り得なくって…

確かに以前、門貝の一番奥の山口さんのお家が、村で最も古い家だって聞いたことがある。どれ、行ってみるか。

とりあえずご主人に写真撮影の許可を頂いたのだが、やはり私ではその古さは理解できなかった。「ひいじいさんも、いつ建てたか、解からないって言っていたなあ…だから、140年前でもいつ建てたか解からなかったんだ。」とご主人は仰る。SYさんの話を思い出して柱の風化を見てみたが、さすがにいくつかの場所は過去に補修・建てかえを行っており、一番古い柱がどれだか解からなかった。

後日、SYさんも訪ねたそうだが、どなたも居ず、インタビューできなかったそうだ。しかし、山口さん宅周辺の数件は新潟型の家が多く、嬬恋村に新潟型が入ってきたルートの紐を解く足がかりになりそうだと言っていた。