藤本さんと軽井沢発地へ

さて、その後は、藤本さんが軽井沢にヒマラヤスギがあるというので、連れて行ってもらうことにした。数日前にモミの球果の話をしたら、「ああ、じゃあヒマラヤスギと同じ仕組みなのね」と言う。え、ヒマラヤスギ?そういえば、どこかの植物園にそういうのあったような気がするが、軽井沢に大きな樹があるとは知らなかった。

ヒマラヤスギはレバノン杉の仲間。今や不毛の大地のように見えるレバノンには、かつて広大なレバノン杉林が広がっていたという。中東は7万年位前から人類が住み着き、開拓しまくったおかげで砂漠化してしまったが、日本はまだ1〜2万年前くらいかな?まあよく解からない事を書くのはやめるが、そういうことでも気になる樹木ではある。

あの大きな実が、種子と種鱗に別れバラバラになって落ちてくる。最後にはモミのように球果の軸が残る。本当にモミ属と同じ仕組みなのだが、これはマツ科ヒマラヤスギ属なのだと。いやあ、ビックリしたなあ。

最後の写真を見ての通り、球果の赤ちゃんが樹にビッシリ。来年の豊作が楽しみだなあ。


  

さらに裏山へ。ここには、動物が針葉樹の生立木に開けた穴があるというのだ。見てみると、杉の根元にポッコリと穴が開いている。どれどれ?近寄ってみると、入口にクモの巣が張っていた。クモの巣などは1日でできてしまうが、それでも今現在、動物が利用しているような痕跡はない。手を入れて見ると、中は底辺直径50cm、高さも50cm位の円錐状の空洞になっている。恐らく最初に空洞ができて、その空洞を小さな隙間から見つけた小動物(キツネかテンか?)が入口を広げるために削ったのだろう。面白いものを見せてもらった。


そうか、ここが軽井沢で湿原が残る発地か。浅間山の風景もいいし、魅力的なところだなあ。この湿原では、オオジシギが繁殖していることが確認されている。

オオジシギ(チドリ目 シギ科 )
http://www.yachoo.org/Book/Show/277/oojisigi/

すぐ上の電柱に、猛禽類のつがいがとまっていた。鳴き声は印象的で、ノスリではないと思ったが、あれ?帰ってから見る写真ではノスリによく似ている。でもノスリほど大きくはなかったように見えたが…