六合村 山口和雄様

湯田さんの紹介で、六合村の山口和雄さんのところにコマクサを買いに行ってきた。山口和雄さんは本白根山のコマクサ復元に尽力した山口雄平さんの息子さん。父の偉業を引き継ぎ、現在も活動を続けている。

昭和40年に草津のお土産や(吉田さん)からコマクサの苗をもらい、増やし続けた。そのうち紅の濃いものが出てきて、それを選別して今はとても紅の濃いものだけを栽培している。「黎明」という名で品種登録もしているそうだ。

以前は白いコマクサもやっていたが、ハナバチ等の媒介によりどうしても交配してしまう。そして商業性の低い、ぼやけたピンク色が出てきてしまう。だから、もう白いコマクサの栽培は止めてしまったそうだ。

それにしても広大な敷地でコマクサを栽培されている。そうか、この畑が原動力になったのか。1g1,500粒あるコマクサの種。いったいこれまで何十キロ蒔いてきたのだろうか。


  


そしてちょっと奥の林を覗かせてもらうと、これまた凄いシラネアオイの数。山口親子で野反湖に植えた数は75,000株だとのこと。なんという事業か。

手前の株は5年以上のもの。流石に大きい。1年目は双葉のまま、2年目から特有の葉になる。日陰で森林土壌なら問題なく育つそうだが、今のところちょっといい場所が無いのと、もともと万座周辺にシラネアオイがあったかどうか定かでないためにとりあえず今日はコマクサだけ分けてもらうことにした。