万座カラマツ天然母樹林へ



翌日は大藤さん、大谷さん、そして愛する上司・黒岩麻利子女将の4人で得意の万座カラマツ天然母樹林へ。

生まれて初めてスノーシューを体験する女将さん、最初はかなりおっかなびっくりだった。

進んでいくと、おや、何か足元に黒いものが…?


  


ん?この黒いものはもしかして?

上を見上げてあらま、やっぱりそうか!白樺を枯らした元凶、高いところについていたカバノアナタケが、何かの拍子に雪の上に落ちてきたのだ。

ずっしりと重量のあるカバノアナタケ。こんな立派なものにはなかなかお目にかかれない。国立公園特別地域ゆえ植物の採取は禁じられているが、木から落ちてきたキノコを持って帰って捕まる事はないだろう。いやいや、ラッキー。宝物をゲットしたうちの女将さんのこの表情を見て!


  


カラマツ天然母樹林、定番のコース取りでマザーツリー達を紹介する。まずは仁王松。このカラマツでは、このように腕に腰掛けてハイチーズ。

次に大いなる母の木(ショハーの木)真っ直ぐなカラマツではこの森で最大。確かに建材としてなら、このカラマツの種がいいだろう。

そして最大のカラマツ・草薙カラマツ。これら見ごたえのあるカラマツをまず先に逢わせてさしあげる。これが木村流。


  


マザーツリーを出てからしばらくは、カラマツばかりの林を歩いていく。ここは、特に解説なしで丘の手前にある木陰まで進みたい。そして木陰で一休み、針葉樹の匂いをかいだり、隠れ家−眺望理論の話をするのもよいだろう。

一休みして丘を登れば、すばらしいパノラマが広がる。ここでまた一休みすることになるが、天気のよい日はここで篠笛を聞かせてやりたいと思っている。まともな音も出ないくせに、度胸一発で披露した。まあまあ、何をやりたいのかわかってくださったようだ。


  


大藤さんも、思わずこの絶景にはしゃいでしまったようだ。スノーシューを思いっきり楽しむと、こうなる。

しなやぎカンバの前では、昨日、山でいただいてきたカバノアナタケのお茶と、日進館売店のクッキー、「白樺物語」でまったりとした。白樺物語、ネーミングはここにぴったりなのだが、もうちょっと甘いほうが良かったかな〜。

そしてゆったりと白根沢手前側に膨らんだルートをとり、門番・仁王松をかすめてまた弦ヶ池に向かう。このコース取りが、私は一番いいと思う。そして、大藤様はこんな宿泊体験記を書いてくださった。
http://www.manza.co.jp/experience/yubou_wayoushitsu01.html

大谷様にも、短い文をお願いしていたのだが、長文を送ってくださった。誠にありがたく、恐縮している。
http://www.manza.co.jp/experience/yubou_wayoushitsu02.html