バラギ高原、石樋&水源の森スノーシューコース整備



吾妻森林管理署の湯田様より嬬恋村インタープリター会への協力依頼があった。バラギ高原、石樋&水源の森コースが整備されるのは大変望ましいことだ。早速、会員仲間数名でコース整備のお手伝いに行ってきた。

しかし、集合したとたんに雪が降ってきた。やれやれ、どうなることやら。

元バラギ高原スキー場のリフトに乗車し、そこからしばらく片斜面を歩く。この移動部分が、ちょっと面倒に感じてしまう。景色もあまり面白くないし、どうにかならないかな。


  


約30分歩いて、遊歩道入り口に到着。おお、ミズナラの姿がやっと見える。やっぱ森はこうでないと。

とはいえ、この遊歩道は万座ほど積雪がないので、みんなが一列になって同じところを歩くことになってしまう。んー魅力半減。

そして、立派なカバノアナタケ(を採った跡が!)。…でも3/30のイベントで参加者をもてなすだけの茶は十分取れそう。じゃあ、ちょっとばかしもらっていこう。


  


そして水源の森へ。おお、ここここ、私はここの神秘的な雰囲気が大好きなのだ。何年ぶりだろうか。

このダケカンバの大木の幹周を測ってみると…おや、314cm、ということは直径1mかあ。じゃあ万座のダケカンバよりもずうっと小さいんだ。もっと大きく見えるけどなあ。


  


このダケカンバのすぐ上に、水が湧き出ているところがある。このダケカンバはそう---水源を護っているようだ。じゃあ、水守カンバって言う名はどうだろう。そんな名前がいい。

樹医の参考書には広葉樹の根は山側に伸びていると書いてあった。じゃあ、このダケカンバは、石樋水源の湧き水を吸って大きくなったのだ。

しかし大きな洞ができているし、カバノアナタケも見られた。もう、あんまり長くはないのだろう。最近、ふと、カバノアナタケとシラカバの共生関係について思うことがある。シラカバは、自分が大きくなりすぎ、林床を自らの枝葉で暗くしてしまうと、自分の子供達はそこで育つことができない。だってシラカバは強い陽樹だから。そしてシラカバは、若木のうちから枝折れ跡が黒くなり、カバノアナタケ菌を持っているように見える。きっと、若木のうちから菌はシラカバの樹体に存在しているのではなかろうか。そして鬱蒼としてきて、湿気を帯びてくると菌が子実体となり黒い塊になるのではないだろうか。シラカバの老木はカバノアナタケが自分の体を分解するのを抵抗せず、受け入れ、森に新たなギャップが生まれて子孫が芽吹くのを待っているのではなかろうか。そんな共生関係の画には、なっていないのだろうか。


  


そしていくつか沢を越えて進む。よいしょ。

すると、見事なミズナラの大木がごろごろしているところに出た。ツキノワグマの気配も感じられる。しかし、野性味のある天然林で好みの場所だ。いいスノーシューコースになる。

根元には、マイタケのようなものがあったが、隆吾さんがトンビマイタケだと言っていた。本当かな?


  


そこからは、結構きついルートとなる。なんせ、雪の絶対量が足りない。だから笹にズボズボ埋まってしまうのだ。斜面を右に降り進み、ようやく石樋へ。来年イベントやる用の写真がほしかったのだが、雪でイマイチ。使えるかなあ。


  


さて、ここは通常の石樋の東屋があるところではない。そこに行くためには、もう少し頑張らないといけない。少し急な遊歩道をジグザグに進む。うーん、初心者は難しいかもしれないなあ。

ようやく、石樋の滝へ。ああ、これこれ。

悪天候だったため、今日はこの周辺を軽く整備しておしまい。まあ、気長に毎年やって少しずつマシにしていくしかないだろうな。滝沢支配人、夜勤明けなのにお疲れさまでした。