照月湖スノーシュー下見会



北軽井沢・照月湖周辺で、自然観察路をつくろうとの構想が高まっている。そしてそのコーディーネートを担当している?ユニ・プランニング様が、当地の自然案内人として我ら嬬恋村インタープリター会を第一に考えてくださっている。ありがたいことだ。今日はその場所でのスノーシューイベントの下見日。リーダー・大島さんの案内解説の下、皆でコースを探勝した。

スタートしてすぐ、足元にスズメバチの巣の欠片が落ちている。上を見上げれば他の欠片がまだ樹についていた。そういえば、スズメバチって冬どうしているか考えたこと無かったなあ。

ちょいと調べてみると、冬は巣は空っぽで、ハチはいないそうだ。秋も終わり頃になると来春女王蜂になる雌蜂と雄蜂は交尾し、雌蜂は朽ち木などの中の小さなうろで、1頭ずつ別々に(時には2頭いることもありますが)冬を越す。雄蜂や働き蜂は全部冬の始めごろには死んでしまうらしい。
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/negoro/suzumebati.htm

せっかくスズメバチの勉強をしたので、ミツバチの冬の話も
http://www.narumi-co.jp/hatikko/bunbun/hatisekai/huyunohati.html


  


沢沿いに来るとヤチダモ(モクセイ科トネリコ属)が増えてくる。しかしこのコースは場所によって、冬芽の観察に向かないところがある。写真はかなり望遠で撮っている。なぜなら乗馬で使っているコースと併用しているので、馬の上に人が乗る高さまで枝打ちを行っているからだ。冬芽が遠くて観察できない。

立派なツル植物(木本)がずいぶん絡まっているなあ…何だろう?枝の対生っぷりがニシキギ科っぽかったが、当日は解らなかったが、帰って調べてみるとツルマサキ(ニシキギニシキギ属)だった。ツルマサキってこんな大きくなるとは知らなかった。小さいままだと思っていた。


  


熊川沿いに来ると、おお、熊の爪痕がすごい。ウワミズザクラの実は熊の大好物だ。

熊川を越えるようなコースも以前はあったようだが、昨年の台風でダメになったそうだ。

この付近は、かつて伐採したハルニレやコナラが株立ちの姿となり、これはこれで美しい。ここで、この樹形を見ながら北山杉の台杉の話が出た。大島さんらしい発想だ。「こういう風にわざと仕立てる樹もあるんですよ。」なーんて言いながら、台杉の話をするのもよろしかろう。

台杉のおはなし
http://www12.ocn.ne.jp/~ydaisuke/page011.html


  


途中、木々の間から浅間山や浅間隠山が見られるところがある。ここで、大島さんのコンパスの使い方講座。日本では、コンパスは約7度狂うらしい。その7度とは縦20cm×横2.6cmで現地でも計算できる…などなど。しかし良いコンパスはコメリでは売っていないので、今度『大島義夫と行く登山グッズ買い物ツアー』で、皆揃えて買おうということになった。


  


ゴヨウマツの樹皮が削られている。この時は、動物の食痕…?ゴヨウマツが好きなのは、どの動物だろう…と、いまいち解らなかったが、改めてよく見ると、これは牙をこすった跡ではないか?コースにずいぶんあったイノシシの足跡。うん、きっとそうに違いない。

積んであった伐木材には、野生シイタケが生えていた。このままうまく菌がまわれば上手く活用できる。

このコースにあるひらひらしたさく果は、オニドコロ(ヤマノイモヤマノイモ属)のもの。