シャクナゲ園上部

ちょいと訳あって仲間達とシャクナゲ園上部を散策することになった。

すると登ってビックリ。ここ数年で敷き詰められたウッドチップから、キノコが出てる出てる!これはすごい量だ。帰ってから調べたところ、梅雨時、傘の形、赤褐色-暗褐色の色、湿時のやや粘性、柄の上部白色・下部淡黄色、独特なつば、幼菌の鱗片…これらの特徴から、私なりにはサケツバタケ(モエギタケ科モエギタケ属)ではないかと考える。だとすると、味区分Aで非常に美味いキノコ。浅間高原観光業者の方々は、シャクナゲ園以外にもこんな恩恵が!

本当にびっしりあるので、がっぽり持っていってもらいたい。


  


長い道、夏のキノコが延々とある。最も目立ったのはこちらの色のグループのきのこ。グループとしたのは、同じ種である自信が著しく無いからだ。

左のものは、恐らくフミヅキタケ(オキナタケ科フミヅキタケ属)だと思う。このキノコも味区分A。

しかし、真ん中と右の写真は同じものだが、これはどうだか解らない。フミヅキタケはひび割れるとは書いていない。ひっくり返したりしているいる時間が無かった。…いずれにせよ、シャクナゲ園には初夏に2種類は美味いキノコが出ているってことだ。


  


ちょうど、ハクサンシャクナゲの花期だった。深い霧でうまく写真が撮れない。

それで、結構上の方で見たハクサンシャクナゲ。え!花があんなに奥まったところに…と思ったらそうではないのだ。葉が、花のようなピンク色になってしまっているのだ。

これは、どういう風に考えたらいいのだろう。花は、昆虫をおびき寄せ受粉を成功させるために色をつけたはずである。このシュートに虫をおびき寄せる理由は、何なのだろう。これは、狂っている姿なのか、突然変異なのか。こういうことの積み重ねで、自然は複雑多様になっていったのだろうか。


  


折り返し地点に到着。遥かに見える、逆さ馬を生むあの溶岩流の横を歩かせるコースがほしい。地球のダイナリズムを感じることができる、とてもいい道だと思う。「私は今すごいところを歩いている!」と思えるコースだ。

帰り道では、今までで見た中で一番立派なササバギンラン(ラン科キンラン属)があった。ギンランとの違いは、上部にある苞葉(ほうよう)がササバギンランのは花序よりも長いこと。意味わかる?

コヨウラクツツジの葉に斑のあるものがあった。マニアがみると、これも欲しいと思うのだろうか。